7章1話 ＮＯside ページ36
―――廊下
ハガネが先崎たちと職員室に向かっていると「先生！大変！」と南美が走ってきた
南美「真理衣ちゃんとあかりちゃんともりちゃんの3人が殴り合いの大喧嘩してる！」
ハガネ「えぇっ！？」
南美「急いで！」
ハガネは南美と走って教室に向かった
―――
「「あかり！あかり！真理衣！真理衣！ともり！ともり！」」
真理衣があかりを殴り、ともりが真理衣を殴り、真理衣がともりを蹴り、_____とハガネが教室についても喧嘩は続いていた
ハガネ「こらっ！！ちょっと！！やめなさい！！もうどうしちゃったの3人とも！」
ともり「真理衣がせりを侮辱したの！頭悪くて家が貧乏だから人生終わりだって。せりじゃなくておわりちゃんだって言った！」
ハガネ「真理衣ちゃんもどうしてそんなこと言ったの！」
真理衣「だってほんとのことだもん！ブスで頭悪くてスポーツもダメで家は貧乏、いいとこ全然ないし！」
ハガネ「それ貴方がきめつけてるだけでしょ！」
真理衣「だってせりは真面目でいつも机に向かってるけど全然成績伸びないじゃん。そんな奴いい学校受かる可能性も成功する可能性もないわ！」
ハガネ「せりちゃんが将来どうなるかなんて誰にもわかんないでしょ！それに、言われた方の気持ちも少しは考えなさいよ！貴方だってもしブスとかバカとか言われたら…」
真理衣「別に言われないし！」
ハガネ「…あのねぇ、先生が言いたいのは！」
真理衣「そんなムキにならないでよ。自分も負け人生歩んでるからって」
ハガネ「はぁ？」
真理衣「35歳で独身で、しかも臨時教師だなんてお先真っ暗だもんね」
ハガネ「そ…それはともかく！おわり、やめなさい」
真理衣「はぁい」
ハガネ「はい！じゃ授業始めます！机戻して！」
―――せりの家、放課後
せりは勉強机に突っ伏しながら「聖アンナ女学院」と書かれた学校のパンフレットの表紙を見ていた
反対側を見ると中学受験対策用のテキスト。その1つを取ってページを開いたがやる気にならなかった
一方、ハガネがせりの家に向かうと、「きゃー！せり！！！」と叫ぶ声が聞こえて急いで家の中に入った
ハガネ「佐野さん！？」
せり母「先生！せりが！」
ハガネ「失礼します！」
せりの部屋を覗くと物が床に散乱していた
ハガネ「…せりちゃん？先生だよ、部屋、入るね？」
部屋の角にはハサミを手に持って項垂れているせりがいた
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な〜ちょ(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます！これからも応援してます。 (2021年9月16日 0時) (
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作者名：水月 | 作成日時：2021年9月15日 21時
