トモスアカリ2 (ページ4)

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3話　ＮＯside ページ4

そう2人は真理衣の部屋で話していた。すると真理衣の母親が紅茶とケーキを持って部屋に入ってきた

真理衣母「真理衣〜ともりちゃん〜駅前に売ってるケーキがあったわ。2人で食べて？」

ともり「ありがとうございます。真理衣のお母様は聞きました？ハガネのこと」

真理衣母「えぇ知っているわ。私の大切な真理衣を傷つけた先生ですもの。ﾀﾋんでも忘れられないわ」

真理衣「私だけじゃなくてともりも傷つけられたのよ」

真理衣母「まぁ！これは教育委員会に訴えるべきだわ。真理衣、ともりちゃん、これは私に任せて」

―――学校、職員室

無機質な電話の音が職員室に鳴り響いた

藤間「ほら来た」

ハガネは覚悟を決めて受話器を取った

―――真理衣の家

ハガネ「…という訳で私も荒療治してしまいました。ご心配かけたかもしれませんけど、どうぞご理解ください」

真理衣母「経緯はわかりました。…で？真理衣への謝罪はどうなさるおつもりですか？」

ハガネ「謝罪、と申しますと？」

真理衣母「あの子は先生に雑巾の水を給食に絞られたんですよ？あの子がどれだけ傷ついたかわかります？
とにかく全校生徒とクラス全員の前で土下座して謝ってください」

ハガネ「あ、謝るって…先に雑巾絞ったのは真理衣ちゃんの方ですよ？」

真理衣母「娘には娘なりの理由があります。問題は先生がそれを聞こうともせずにやり返したことです。そんな心無いことよく出来ますね。教室では相手が子供だからお山の大将で居られるんでしょうけどあたくしたち親には通じませんよ！」

ハガネ「…わかりました。じゃあ学級会で取り上げます。私と真理衣ちゃんの行動についてみんなで検討します。お互い納得のいくまで話し合って謝るべき点は謝って…」

真理衣母「真理衣は謝りません。あの子産まれてこの方ごめんなさいって言ったことがないんです。人になんと言われても…自分が悪いことしてもしなくても」

ハガネ「1度も謝ったことがないなんてそんなこと…」

真理衣母「本当です。真理衣はプライドが高いんです。うっふふ…」

ハガネ「いいんですか？子供に謝れないようなプライドを持たせて」

真理衣母「真理衣は謝れば済むと思っているということが嫌いなんです。その代わり、泣き言も言わないし人の何倍も努力します。私はそんな娘のスタイルを立派だと思っています。あの子を認めない価値観を、私は認めない。たとえ全世界敵に回しても私は戦いますよ」