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2話 ともりside ページ26

―――校門前


チャイムが鳴る5分から10分前に学校に入った私は校舎から出てくるカズとその隣にいるおじさんを見つけて声をかけた


和音「遅刻していーのかよ」


ともり「いい。だって多分だけどカズ、今日で最後なんでしょ?もう…どっか行っちゃうんでしょ?」


和音「…うん。仙台に行くことになったんだ」


ともり「みんなにはさよならって言ったの?」


和音「…」


ともり「…あ。カズ、教室行ってないなら手提げカバン持ってないでしょ?私取ってくる!すぐ戻るから!」



そう伝えて私はランドセルをその場に置き、走って教室に向かった。まだ教室にはハガネは来てなかったからカズのカバンと机の中の教科書とか文房具を持ってまた走って外に出た


ともり「はぁはぁ…はい、カズ!」


和音「ありがと…」


チャイムが鳴った。本当なら教室にいるべきだろうけど1回くらいなら、カズのためなら、そんなの全然気にならない


ともり「カズ、向こうでいっぱい友達作りなよ」


和音「言われなくてもそれくらいやるよ!」


ともり「ふふ、カズは優しいからぜーったい大丈夫って信じてるよ!私だけじゃなくてみんなも」


和音「…ともりちゃん、ありがとう」


すると校舎の方から「カズー!」とみんなの声が聞こえた。きっとハガネから話を聞いて飛び出したんだろうな


あかり「ってともり?!なにしてるの?」


ともり「カズと喋ってたらチャイム鳴っちゃったの!」



隆行「カズ、夏休みなったら遊びに来いよ」

聡羽「そうだよ!俺ん家泊まってっていいからさ!」


和音「会いたいなら…お前らが来いよ」


愛彩「カズったら少しは素直になりなよ!」

そのみ「あ!カズ、照れてる!」

ともり「あれ?ほんとだ!カズってもしかして照れ屋なの〜?」


和音「照れて、ねぇよ…!」


聡羽「これはまさかの〜…超照れ屋ー!」


「「照れ屋さん!照れ屋さん!」」


和音「照れてねぇよー!」



―――NOside


その様子を塩田は廊下の窓から覗いていた


塩田「真理衣は見送らないの?」


真理衣「…苦手なんだよね、こういうの。青春ドラマじゃあるまいし…。しおたんは行かないの?」


塩田「先生は…行けないんだ」


そう言って塩田が階段をおりた時、真理衣が窓にさっと近づいて覗く姿が見えた

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な〜ちょ(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます!これからも応援してます。 (2021年9月16日 0時) (レス) id: e921f77d59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水月 | 作成日時:2021年9月15日 21時

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