6章1話 NOside ページ25
―――職員室
ハガネ「…おはようございます」
先崎「芳賀、カズと諒子さんのお兄さんが来てる。…一緒に行こうか?」
ハガネ「ううん、大丈夫…。先崎くん、ありがとう」
そしてハガネは校長室に向かった
和音「先生…」
校長「加茂諒子さんのお兄さんです」
「あーどうも、はじめまして。野元です」
ハガネ「あの、この度は…なんと言ったらいいか…」
校長「和音くんは野元さんが引き取ることになったそうです」
「はい。カズもそれを望んでますし…牧人くんも、その方がカズのためだって」
ハガネ「っ…本当に、申し訳ございません…っ」
「いやいや先生、あの、頭上げてください。芳賀先生のことは妹から聞いてました。
うちの妹はなんでも1人で抱え込む子だったんです。まぁ、人に甘えたりすることもできない子だったんだねぇ…
その妹が東京で初めて人を頼ることができたって。それが芳賀先生だったそうです
諒子を…受け止めていただいて、本当にありがとうございました…!」
2人は泣きながらお互いにお礼とお辞儀をした。その横で和音もまた校長に肩を持たれて泣いていた
―――教室
ハガネ「おはよう!みんな席ついて。授業始めるよ」
悠一郎「先生!カズ、いつ頃学校来るの?」
ハガネ「…カズは、仙台の叔父さんの家に引き取られることになりました」
純「お父さんがいるのにどうして?」
ハガネ「それが、カズにとって1番いい選択だからよ。みんな心配しないで。カズの叔父さんはすごく心の暖かい人なの。きっと、カズを幸せにしてくれる」
航太郎「カズ、いつ転校するの?」
ハガネ「さっき、叔父さんと2人で挨拶にいらっしゃった」
隆行「もしかしてもう行っちゃったの?」
美奈「私たち、もうカズに会えないの?」
ハガネ「カズ、みんなとどういう顔して会えばいいかわからないって」
優介「どんな風だった…?寂しそうだった?」
ハガネ「…うん」
航太郎「ていうか新しい学校馴染めるのかよ」
隼一「あいつすぐキレて生意気なこと言うからな」
南美「1人でもいいからカズのことわかってくれる友達がいればいいけど…」
愛彩「カズ、今ひとりぼっちで不安なんじゃないかな、」
愛梨「けほっ…けほっ……あ、カズだ!」
愛梨が窓の方を向き咳き込んだ時、校門の前にカズがいるのが見えた。その声を聞いてみんな一斉に窓の方へ寄った
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な〜ちょ(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます!これからも応援してます。 (2021年9月16日 0時) (レス) id: e921f77d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水月 | 作成日時:2021年9月15日 21時