トモスアカリ2 (ページ22)

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7話　ＮＯside ページ22

―――次の日、学校、お昼

ハガネ「！ちょっと！なにやってんの！？やめなさい！どうしたの？」

楽斗「カズが給食当番のくせに取りに行こうとしないんだ！」

そう言って和音が使うはずの給食当番用のエプロンを投げつけた

和音「やめろよ！」

そう言って和音がエプロンを投げ返し、また取っ組み合いになってハガネが間に入って止めた

ハガネ「やめなさい！」

あかり「やっと仲良くなれたと思ったのに…なんでよカズ！」

和音「俺は身分が高いの！その辺の庶民の子とは違うの！」

ともり「身分とか、そんなのカズも私達も一緒じゃん！カズだって庶民でしょ！」

ハガネ「身分だなんて、そんなこと誰が言ったの？」

和音「…どけ！」

ハガネ「ちょっと、カズ！」

2人はそのまま廊下に出た

ハガネ「ねえ、それ言ったのって、お父さん？」

和音は答えなかった。ハガネは和音の母親を学校の屋上に呼んだ

和音「…ママ！」

諒子「和音…」

和音は母親を抱きしめながら聞いた

和音「なんで黙って出てったんだよぅ…なんで置いてけぼりにしたんだよぉ」

諒子は抱きしめ返しながら「ごめん…ごめんね」と繰り返した

諒子「…和音、何があったの？」

和音「パパ…キレるの。ママが出ていったのは…僕のせいだって」

そのまま放課後、和音と諒子を連れてハガネは家に帰ることになった

諒子「すみません…なんだか和音までお世話になってしまって…」

ハガネ「いえいえ、1人も2人も一緒ですから。それにほら、あの家にも…もう、ね」

ハガネ「カズ、カレー美味しい？」

和音「…まぁまぁかな」

ハガネ「こういうのは嘘でも美味しいって言うの！」

和音「なんで？」

ハガネ「だってその方が先生嬉しいじゃん。カズだってさ人の喜ぶ顔見ると気持ちがポカポカしたりしない？」

和音「…んー…あ！そっか、そうだよね！人の喜ぶ顔見ると嬉しいよね！」

するとチャイムが鳴ってドアがコンコン、とノックされた。ハガネが「はーい！」と返事をする

「加茂です。妻と子供がこちらにいますよね？出してもらえますか？」

和音の父親だった

和音父「ここにいることはわかってるんです」

ハガネ「すいませんけど今日は開けられません。日を改めて、ちゃんとお話しますから！今日のところは」

和音父「では、明日」

そしてそのまま帰って行った