トモスアカリ2 (ページ20)

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5話　ＮＯside ページ20

―――公園

その公園にあるブランコに愛梨は1人で座って俯いていた

すると足音が近づいてきて、もう1つの方に座った。ｷｰという音に少し驚いて横を見るとれもんが座っていた

愛梨「…私、要らない子なの」

俯きながら突如そう言った愛梨の方をれもんは向いた。そして少し何かを考えたが何も言わずにブランコをこぎ始めた

それをみた愛梨も何も言わずにブランコをこいだ

―――一方マナのバイト先では

マナ「これ、どういうこと？」

そう言って見せたのは雑誌。カフェや居酒屋を全国展開する塩田グループの紹介が書かれたところに塩田先生の写真が写っていたのだ

マナ「塩田先生、塩田グループの御曹司だったの」

ハガネ「えぇ！？」

マナ「塩田先生、なんでこんな大事なこと黙ってたの？」

塩田「それは…あの…妙な先入観を持たれたくなかったって言うか…」

マナ「ハガネは庶民なの。1DKのせっまい部屋に住んで、毎月20万ちょっとの給料、贅沢もおしゃれも我慢してる睦ましく暮らしてる臨時教師なの！」

ハガネ「そんな惨めじゃないけど…」

塩田「…両親には芳賀先生のことは話してます。早く紹介しろと急かされてるし芳賀先生さえよければすぐにでも…！」

マナ「ちょっと待って！それってもしかして結婚、てこと？」

塩田「そうだけど？」

ハガネ「い、いやいやそんなこと言われても、」

塩田「大丈夫です、俺たちきっとうまくいきます」

そんな雰囲気を壊すようにハガネの携帯に着信が来た。相手は和音の母親、諒子だった

ハガネ「…もしもし？」

諒子「もしもし、加茂です。突然で申し訳ないんですが、これから会っていただけませんか？」

ハガネ「それは構いませんけど…何かありました？」

諒子「…会った時にお話します」

そしてハガネは塩田に和音の母親に会ってくることと必ず今度埋め合わせをする、と伝えて走っていった。____塩田の所に女性から電話がかかってきたことは知らずに