トモスアカリ2 (ページ19)

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4話ＮＯside ページ19

―――学校

朝、和音が登校すると教室にいたみんなが一斉に和音の方を向いてきた

何も言わずに席にランドセルを置いて座った和音を見てともりが声を上げた

ともり「ねぇカズ、私たちに何か言うことないの？」

和音「なんだよ！」

ともり「昨日のこと、ちゃんとみんなに謝ってよ！」

和音「なんで俺がお前らに頭下げなきゃいけないんだよ！」

するとｶﾞﾀﾝｯ!と椅子が倒れる音がして、あかりがやってきて勢いよく和音のランドセルを床に落とした

あかり「カズ！あんたいい加減にしなよ！あたしらがあんたのことどれだけ心配したかわかってんの！？リサなんか泣いてたんだよ！？」

美奈「カズ、もうツッパんのやめな？」

そのみ「あんたが居なくて男子はほんと寂しそうだったよ」

少し周りを見渡したあと、和音は「…ごめん、俺が悪かった…」と言った

「謝った…」と真理衣は驚きの声を上げている

優介「ほらカズ、気にすんなよ！昨日のことはリセットしてさ今日から楽しくやろーぜ！」

―――廊下

和音が階段を降りているとハガネが声をかけた

ハガネ「カズ、足の具合どう？」

和音「少し痛いけど大丈夫」

ハガネ「…心配してくれたみんなのためにも二度とﾀﾋんでやるなんて言っちゃダメ」

和音「…うん」

ハガネ「あ、そういえばさ昨日お父さんとどんな話した？」

和音「なにも…話してないよ？」

ハガネ「叱られたりとかしなかった？」

和音「叱られたのは…ママ」

ハガネ「なんでママが？」

和音「知らない！」

―――職員室

ハガネ「ーえぇ、クラスのみんなにもちゃんと謝ることができました。今日は普通に加茂くんと仲良くやってます」

相手は和音の母親。家にいるとの事で和音のことを伝えるために電話をかけたのだった

和音母「…色々、ありがとうございます」

ハガネ「あの…加茂さん？大丈夫ですか？何か胸に詰まってることがあれば、遠慮なく仰って下さいね。…昨日も黙ってらっしゃったのでちょっと気になって…変なこと言ってすみません、じゃあ失礼します」

そしてハガネはそのまま電話を切った