トモスアカリ2 (ページ18)

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3話ＮＯside ページ18

―――職員室

ハガネ「はぁ…」

藤間「まぁ〜男が、お金が、幸せが逃げていきました〜どしたの？」

ハガネ「偉いお父さんがいるもんだなって思って」

藤間「加茂くんのお父さん？」

ハガネ「色々と事情抱えてんのに前向きでさ」

藤間「加茂さんってさ運動会でもなんでも最後までピシッとやってくれるもんね。だからお母さん方にも生まれ変わったら結婚したいお父さんダントツNo.1なの」

ハガネ「なるほどねぇ…」

塩田「藤間先生も憧れます？そういう男性に」

藤間「あたしはダメかな〜。完璧すぎて逆に怖いのよね〜。欠点のない男なんてね、どこかに落とし穴があるんだから」

ハガネ「悪い冗談はやめてくださいよ…」

―――和音の家、和音が寝たあと

和音母「サインをお願いします」

そう言って和音の母、諒子が見せたのは離婚届だった

諒子「手続きしていただかなくても、私は出ていきます」

和音父「はぁ…酒、ギャンブル、借金、暴力…僕にはどれも縁がない。僕には非がないんだよ。離婚なんて裁判所が認めないよ…それに君は病気だ。親権も取れないよ」

諒子「っ…今は、和音の命以外は諦める覚悟です。和音のためにも、私があなたのやり方を否定しなきゃ…！」

すると和音の父親はいきなり暴れだし、机の上にあった書類を床に投げ落とし叫んだ

和音父「別れたいか？そんなに別れたいか！？離婚なんて反対する！！出ていくのなら…飛び降りてやる！」

諒子「やめて…！やめて！」

そして和音の父親は窓からベランダに飛び出して、フェンスに上がった

和音父「言うことを聞くか？言うことを聞け！」

そして風の影響もあってフラつく彼を見て諒子は咄嗟に叫んだ

諒子「聞きます！聞きますから…降りてください…」

和音父「いい加減にしてくれよ〜…帰る度に女房に絡まれるんじゃやり切れないよ。まぁ、病気だから仕方ないか…」

その様子を寝たはずの和音はこっそり覗いていた