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2話 ともりside ページ17

あの後カズは給水塔から屋上に足を滑らせて落ちて怪我をした。みんなは教室に戻って、ってハガネに言われて私たちは教室にいる

しばらくしてハガネが戻ってきた


優介「先生!カズは?」


ハガネ「軽い捻挫よ。みんな心配しないで」


男子の方から良かった、と安心する声が聞こえた


真理衣「どうせタヒぬ度胸なんてないのにほっとけばいいのよ」


聡羽「アイツさ、勉強や運動は人並みのくせして、俺だけ特別ー!とか思ってんだよどーせ!」

「そーだそーだ!」「だろーな!」


ハガネ「静かにして!」


私はれもんや愛彩、美奈たちといたけど、あかりはさっき泣いていたリサについていた


―――和音の家


和音父「この度はご心配おかけして…申し訳ありません」


ハガネ「いや、あの…こちらこそ申し訳ありません…」


和音父「しかし…なぜ和音は給水塔なんかに…」


ハガネ「実は今日、クラスでちょっとしたトラブルがあって…屋上から飛び降りてタヒんでやる、とみんなに」


和音母「…!」


和音父「タヒんでやる、なんて例え本気でなくても口にすることではありません。…わかりました、私の方からもキツく言い聞かせます」


ハガネ「何卒、御協力お願いします」


和音母「…」


―――外


ハガネ「すいません、お忙しいところ仕事抜けていただいて」


和音父「私も先生にお話しなければならないことがあったので…実は妻は和音を産んでから精神的に不安定になっているんです」


ハガネ「そうなんですか?」


和音父「和音が幼稚園、小学校の受験と立て続けに失敗しその度に治りかけていた病状が逆戻りしてしまっていて…和音が学校を休みがちなのも、妻が家庭教師を雇って家で勉強させているからなんです。僕は和音に自分にあった道を進めばいいと思っています。でも妻は納得しないんです
加茂家の子は代々弁護士をやってるのに和音だけコースが外れたら自分の責任だって思い込んじゃってて…
和音のストレスも心配なんですが妻は自 殺 も謀ったことがあって」


ハガネ「それはちょっと心配ですね…」


和音父「変に聞こえるかもしれませんがおかげで初めて大事なことがわかったような気がするんです。元気でも元気で無くてもいい、いい子でも悪い子でもいい、生きててくれさえすればそれでいいんだって…

あ、先生の前で偉そうなこと言っちゃいました」


ハガネ「い、いえ全然」

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な〜ちょ(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます!これからも応援してます。 (2021年9月16日 0時) (レス) id: e921f77d59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水月 | 作成日時:2021年9月15日 21時

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