14話 NOside ページ15
そして塩田がビデオを流す準備をパソコンでし始めた時「結構です!」と真理衣の母親の声と電話を切る音がした
真理衣母「仮にそこに映ってるのが私だとしても私に恥ずべきことはありません。真理衣の為ならどんな非難だって受けてたちますわ!真理衣、帰るわよ!…真理衣は?」
先崎「さっき出ていきましたけど…」
真理衣母「そうですか、失礼します」
―――真理衣が出ていったあと、廊下
真理衣「…先生」
ハガネ「…ん?」
真理衣「火傷酷いんでしょ」
ハガネ「平気平気。ほんっとに大丈夫。ちゃんと厚着してたから」
真理衣「…無理しちゃって」
真理衣母「真理衣〜?真理衣〜?」
ハガネ「お母さん呼んでるよ?」
真理衣はなにか言おうとしたようだったが結局「…さよなら」だけ言って帰ろうとした
ハガネ「…真理衣。ゆで卵、ちゃんとできるようになんのよ」
そして次の日、朝学校へ向かう途中で真理衣と目が合った
ハガネ「おはよ」
真理衣「…これお見舞い」
ハガネ「ありがとう」
受け取ったもののハガネはそのブーケを上下に揺らした
真理衣「別に変な細工とかしてないよ」
ハガネ「わかってるよ」
真理衣「…ねぇどうして?私が悪いことにしておけば学校から追い出せたのに。どうしてお湯のことわざとじゃないって言ったの?」
ハガネ「そんなの当たり前じゃん。私教師だもん。それに貴方とはちゃんと勝負したいからね」
真理衣「そうね。ま、そのうちきっと奪い返すから」
ハガネ「何を?」
真理衣「…しおたんに決まってるじゃない」
そう言って真理衣が学校へ向かおうと歩き出すとハガネは待ったをかけた
真理衣「なに?」
ハガネ「ともりちゃんにちゃんとお礼言いなよ」
真理衣「ともり?なんで?」
ハガネ「昨日真理衣ちゃんが来る前にともりちゃんから鬼みたいに数十件の電話があったの。真理衣はわざとやってない、事故だから真理衣を責めないで、って」
真理衣「何それ…」
ハガネ「真理衣の顔みてそう思ったんだって。だからみんなから庇ったって」
真理衣「ほんと…ともりってバカみたい」
そのまま走って真理衣は学校へ向かった
―――教室
れもん「…愛梨ちゃん」
れもんが話しかけた時、ちょうど後ろの戸が開き加茂和音が姿を見せた
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な〜ちょ(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます!これからも応援してます。 (2021年9月16日 0時) (レス) id: e921f77d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水月 | 作成日時:2021年9月15日 21時