トモスアカリ2 (ページ14)

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13話ＮＯside ページ14

「失礼します」

そこには着物姿の真理衣の母親と真理衣が立っていた

ハガネ「！菊田さん…」

真理衣母「先生、大丈夫ですか？大火傷なさったんでしょう？」

ハガネ「そんな、大したことじゃありません…」

真理衣母「うちの娘が人様に大火傷させるなんて本当になんて言ったらいいか…」

ハガネ「いやっ…そんな大袈裟なことじゃ…」

真理衣母「先生…この責任は」

ハガネ「いや責任なんて…」

真理衣母「どうやって取られます？
うちの娘は人様に火傷をさせた心の傷を負ったんですよ！真理衣がこんなことするまで追い詰められてたのは先生のせいです。どうやって責任をとるおつもりですか？」

塩田「あの、菊田さん…」

真理衣母「うちの娘はこれから一生人を傷つけた、汚名を着て生きていくんですよ！？芳賀先生、今度という今度は即刻お辞めになってください。でなければこちらにも考えがあります」

ハガネ「菊田さん、寝言はそこまでですか？確かに真理衣ちゃんは私のことが嫌いです。ﾀﾋねばいいとか本気で思ってる。嫌がらせもします。でも今回のことはわざとじゃない。お湯がはねたのに驚いて鍋をひっくり返しただけ、ただの事故です。真理衣ちゃんはどうしてほんとのことが言えないかねぇ」

真理衣「お湯かけてやりたかったのはホントだもん」

ハガネ「やりたかったのは、でしょ？…いずれにせよ今回の件で1番悪かったのはお母さんですね」

真理衣母「あたくしっ？」

ハガネ「火のついたコンロの近くに手を置かない、これは家庭の常識ですよ」

真理衣母「そんなの一般庶民の常識でしょう？知らなくても結構」

ハガネ「へぇ〜でも私は教師を辞めないし一般庶民の常識もちゃぁんとテストしますよ？ちなみに、このままじゃ真理衣ちゃんの家庭科の点数、最低です。いい点取りたかったらちゃんとこういうことも勉強してくださいね？失礼、ちょっと御手洗へ」

真理衣母「なんなの偉そうな口叩いて！教育委員会に訴えますね！」

塩田「あの、ちょっと菊田さん…！」

真理衣母「もしもし？菊田ですけど。教育長はお戻りですか？」

塩田「！これ、怪文書が送信されたコンビニの防犯カメラのコピーです。そのコンビニ、偶然にも菊田さんの家のご近所でした。しかもこれまた偶然ですが菊田さんと瓜二つの女性がFAXを使っていました。何なら今ここで見てみますか？」