12話 ともりside ページ13
あかり「…真理衣、あんたさっき熱湯かけてやりたいって言ってたよね」
美奈「もしかしてわざとやったの?」
そのみ「前から嫌ってたもんね」
祐一郎「ハガネの給食に雑巾汁かけたもんな」
優介「…かけたんだ、熱湯」
真理衣は何も言わなかった。きっと今までの行動的に言えなかったんだろう。百合や亜弥美も直前までそう言ってたのを聞いていたのと静かに待ってるように言われたからか助けずにいるが私は我慢ができなかった
ともり「…待ってよ。みんな酷くない?」
あかり「ともり?」
ともり「確かに真理衣はハガネのことがすっごく嫌いだよ?私も嫌い。だからって熱湯かけるわけないじゃん」
あかり「でも言ってたのは事実じゃん」
ともり「言ってたね。でもあれもただの冗談かも知れないじゃん。真理衣が何かにびっくりして鍋に当たっただけかもしんないじゃん」
あかり「それにしたってタイミングがピッタリすぎ!ともりはおかしいと思わないの?」
ともり「思わない!偶然に偶然が重なってなることだってあるよ!」
優介「おい2人とも喧嘩すんなって!」
広「塩田先生が来るまで静かにしてないと」
軽いことではあるものの あかり と言い合いをするのは久しぶりだった。普段から2人の意見は合うことが多いし考えてることも大抵一緒だからぶつかるなんて滅多にない。私とあかりはそれぞれ教室の後ろの角に同じような体制でしゃがみ込んだ
優介「やっぱ双子だな…」ボソッ
広「うん…」
―――一方保健室
ハガネ「み、水川先生…」
水川「おや?芳賀先生どうしたの?」
ハガネ「あの…熱湯かかっちゃって、…でもこの服脱いだら…皮ごと剥けちゃいますよね…?」
水川「え…えぇぇえ!?待って!すぐ救急車呼ぶから!」
ハガネ「ちょ、まって…、子供のミスだから、先崎先生こっそり呼んでくださぁい…」
―――放課後、真理衣の家
真理衣母「そう、真理衣が芳賀先生に怪我を…知らせてくれてありがとう。…真理衣!話聞いたわ。一緒に学校行きましょう」
真理衣「へっ…?」
真理衣母「こういうことは先手必勝なの」
―――職員室
ハガネ「…ご心配おかけしましたぁ…」
藤間「お腹の皮めくれたって?」
塩田「無理しないで早く座ってください!」
ハガネ「ありがとう…」
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な〜ちょ(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます!これからも応援してます。 (2021年9月16日 0時) (レス) id: e921f77d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水月 | 作成日時:2021年9月15日 21時