トモスアカリ2 (ページ11)

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10話ＮＯside ページ11

―――学校、階段の踊り場

塩田「アルコール依存症ですか…」

ハガネ「うん、そんなに深刻じゃないんだけど…ただ森野さん、かなり辛い目にあってるみたいで」

塩田「でも…このまま引きこもってちゃいけませんよね」

ハガネ「うん…ちょっとずつでいいから外の世界と接触する方法が、なんかあればいいんだけど。親が弱ってると子供も自信持てなくなるから」

塩田「！…森野さんって栄養士の資格持ってるんですよね、？」

ハガネ「え、うん…」

そして塩田からの提案をそのまま電話でリサの母に伝えた

リサ母「お料理教室…ですか？」

ハガネ「親子弁当の行事の一環で、食事教育をテーマに料理教室を開きたいと思ってるんです。森野さん栄養士の資格持ってらっしゃるしぜひ、御協力願えないかな、と」

リサ母「でも…私にそんなこと」

ハガネ「あ、そんな大袈裟に考えないで下さい、みんなで喋りながら美味しいもの作って食べようって軽い気持ちで結構なんです。大切なのはまず1歩踏み出すことだと思うんです。一緒に頑張ってみませんか？」

―――

そして料理教室の日がやってきた。何人かの子供たちが親と一緒に参加している

ハガネ「！森野さん、お待ちしておりました。どうぞ」

リサ母「は、はじめまして…森野紀美子です。この度は私のようなものを講師に招いていただき、心から感謝します。どうぞ、よろしくお願いします」

そして頭を下げ礼をすると拍手が返ってきた