トモスアカリ2 (ページ2)

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4章1話　ＮＯside ページ2

―――次の日、給食の時間

廊下には真理衣と亜弥美と百合、そしてリサの4人が手洗い場にいて何かしていた。亜弥美は手に濡れた雑巾を持っている

亜弥美「ほら、早くやんなさいよ」

そう言ってリサの方へ雑巾を投げた

リサはそれをキャッチすると「でも…なんでこんなことを…」と聞こうとするとすかさず百合が「いいから黙ってやれよ」と言いくるめた

真理衣「ちょっとさぁ掃除したくなったんだよねぇ？」

と無理やり地面に押されたリサは雑巾で床を拭き始めた。その様子を見ていた真理衣が足でリサの手の上から雑巾を動かした

―――教室

そしてリサは雑巾を真理衣たちに渡し、給食を取りに行った。列に並んで1つずつ受け取りきると真理衣が後ろからやってきて「それ貸して？」と言った。そのままハガネの所へ運んだ

ハガネ「…ありがとう」

真理衣はニヤリと笑うと先程の雑巾を取り出して、給食のカレーの上に絞った

真理衣「どうぞ」

ハガネ「え…なに、どういうこと？」

真理衣「…ハガネなんて大っ嫌い。大嫌いだからﾀﾋねと思って雑巾汁を入れました！」

そして真理衣は自分の席へ戻った

真理衣「見てなさい！泣くよ〜泣くよ〜？」

ハガネは立ち上がると真理衣が置いていった雑巾を持って真理衣の所へ向かった。そして真理衣にやられたことと同じことをした

「「えぇぇえ！？」」

ハガネ「はぁいじゃあみんな準備続けて〜」

――

ハガネ「じゃあ食べましょう、いただきます」

「「いただきまぁす！！」」

そしてみんな食べる前にハガネの方を一斉に向いた。そんなみんなの視線を集めている雑巾汁カレーをハガネは何一つ嫌な顔せず食べ始めた

「「えぇぇっ！？」」

優介「すげぇ…食ってる…」

真理衣はそのまま食べずに終わった

ハガネ「真理衣ちゃん、食べられなかったね」

そう言ってハガネは普通のカレーだけを乗せたトレーを真理衣の席に置いた

ハガネ「自分がやられて困ることは、人にはしないこと」

真理衣「私別に困ってないけど」

ハガネ「ねぇ先生のどこが嫌いなの？」

真理衣「全部！何もかも！存在してること自体許せない！」

そう言って真理衣は席を立ち、ランドセルを持って帰ってしまった