鳴柱は毎日愛される参 (ページ9)

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明け方弐ページ9

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『さ、錆兎 … 、どうしたの …？』

結局頭では考えてみたものの、いい案が思いつかない。

咄嗟に出た言葉が、どうしたの？って……

遂に、日本語も話せなくなってしまうのか、ぼくは。

錆兎｢っ、はぁ……、反則だわ、それ… ｣

『えっ、なにが！！？？ん、ん…！？』

反則！？ぼくはそんな小汚い手は使ってないよ！！！

そう言いたかったけど、錆兎に口を抑えられてしまった。

窒息死させるつもりか…この人……？？？？

錆兎｢声が大きい。みんなが起きる｣

『んーっ、！』

確かに！！

錆兎はいい子だなぁ。皆のこと考えて。

ぼくなんか、錆兎の事しか考えてなかったもん。

ん……？錆兎の事しか…… ？？？ …ん？

錆兎｢少し、痛むかも。…我慢、して｣

痛むって何…！！！ぼくは痛い事は嫌いだよ！！

錆兎がその事を一番知っているでしょう！！！

…まぁ、声が出せないからそれも錆兎には聞こえてない。

そして錆兎は、

肌けた浴衣から見えるぼくの鎖骨の辺りを噛んできた。

ええ…、噛んでる…？

何と勘違いしてるか分かんないけど、鎖骨は食べ物じゃないよ…錆兎。

錆兎｢ ( これで、男は寄らない… )｣

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(大正コソコソ話)

Aさん、寝る時は浴衣の方が落ち着く様です。

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