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憶測 ページ33




義勇side




しのぶ「 Aさんは、甘露寺さんと時透くんがここへ来るのを知っていたんですか…そうですか… 」





胡蝶に、全て話した。



甘露寺と時透が里で鬼と遭遇した事を何故か知っていたこと。



明らかに、致死量の出血だったのに生きていた事。




そして、こいつの寝言の事。





確かに聞こえた。




『 ぼくは、…ぼくは、忌み子、じゃない…父上は鬼だけれど、母上は…… 』




と。




ただの夢かもしれない。



ただの夢である事を願う。




…でも、こいつの異常なくらいの察知能力、そして回復力。





鬼であるなら、説明がつく。





Aだけが真相を知っている。





Aだけしか知らない真相。





しのぶ 「 私の勘違いかもしれませんが…、心做しか 、鬼との実践の時よりも、私たちとの手合わせの方が強い様な気がしてなりません… 」




胡蝶も薄々気付いているのかもしれない。




…Aは、裏切りをしようとしているのか?




辞めるんだ、冨岡義勇。




俺と胡蝶が話している事は、飽くまで憶測でしかない。




そんなので大切な仲間を、大切なAを疑っていいのか。








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作者名:雛丸 | 作成日時:2020年5月26日 0時

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