朝 ページ32
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…あれ
僕なんでこんなに山奥に居るんだろう
あー、黒死牟と闘ってたんだっけ。
…何でぼく生きてるの?
なんであいつは、ぼくにトドメを刺さなかった…?
…分からない…。
あいつが考えている事も、ぼくが誰なのかも。
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義勇side
義勇 「 Aが、瀕死…?!」
たまたま任務から帰る途中だった俺に 鴉がそう言った。
'' 上弦の壱 '' と闘っていたらしい。
義勇 「 今行くから、耐えてくれ… 」
まあ、Aはしぶといから 死ぬ事はない。
そう自分に言い聞かせていないと可笑しくなってしまう。
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急いで、鴉に案内させれば、血だらけのAが倒れていることに気付いた。
この出血量は明らかに致死量だ。
…遅かったか、
『 ん…、義勇? 』
義勇 「 何故……! 」
何故こいつはこの出血量で動けるんだ…???
何故、この出血量で意識がある…?
こいつは前からそうだ。
痛みに著しく鈍感で、怪我の回復も速い。
今考えれば、人間とは思えない。
でもだからと言って、鬼だとも思えない。
義勇 「 すぐ、蝶屋敷に連れて行くから我慢しろ 」
そう言い、Aをだき抱えれば、Aは俺の羽織を握りながら言った。
『 ぼくは大丈夫だから、蜜璃と無一郎…を、… 』
と。
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作者名:雛丸 | 作成日時:2020年5月26日 0時