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黒死牟 ページ31





『 また、お前か… 』



鴉に指定された場所へ行けば、そこには見覚えのある鬼の姿があった。



こいつは、上弦の壱。……猗窩座が言っていた 黒死牟 って奴だ。





…獪岳を揺さぶったやつ。




『 雷の呼吸… 伍ノ型 熱界雷 』




黒死牟 「 …お前は 仲間の事になると、強くなる




なぁ、どうだ 。 話をしよう 」





『 …はなし、? 』





黒死牟 「 嗚呼、お前のことを 知っている 」





ぼくの、ことを知っている?





何回も言うが、ぼくはただの人間だ。




普通の里で産まれて、普通に育てられて、




普通に生きてきた。




黒死牟 「 では何故、鬼狩りをしている 」




それは、多くの人が悲しんでいるから…




ただただ、鬼が嫌いだから……





黒死牟 「 何故 お前の刀は白い 」




…それは……、ぼくも 分からない



この刀は蛍が打ってくれた刀…。





黒死牟 「 …では何故、幼少期の記憶が無い 」




『 うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい…!!!!! ぼくは人間だ、…お前たちみたいに落ちぶれていない… 』





もう、何が何だかわからなくなって、刀をめちゃくちゃに振る。




あぁ、当たんない。




呼吸が乱れる。




これじゃあ普通の人間の力と何も変わらない。







黒死牟 「 忌み子 」






黒死牟が放ったその言葉が妙に頭に響いた。







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作者名:雛丸 | 作成日時:2020年5月26日 0時

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