交渉 ページ25
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『 お願いします御館様ぁあ 』
産屋敷 「 駄目だよ 」
あれから数週間して、ぼくは今御館様の御屋敷にいる。
天元が引退したんだから、ぼくだって引退しても問題ないでしょ!と思ったんだけど
『 なんでですか!なんで天元は良くてぼくはダメなんですか! 』
依怙贔屓です!!!と言えば、御館様はうーんと考え込んでしまった。
あーー…いくら優しい御館様とはいえ、ちょっと出しゃばり過ぎたかなぁ…
産屋敷 「 Aは、今まで一度も本気で闘ったこと無いよね? 、それに、天元があんなに傷を負っていたのに、君はケロッとしている。本気を出したら、引退の件も考えてあげるよ 」
『 怪我が少ないのは、ぼくが逃げ回っているからで…! 』
産屋敷 「 天元から聞いたよ。堕姫の攻撃を何度受けても普通に歩いていた、って 」
『 …それはぼくも何故歩けていたのか… 』
君は鬼殺隊に必要な人材だよ、とそれだけ言って御館様は奥へ行ってしまった。
ぼくが、鬼殺隊に必要な人材…?
こんなに、弱いのに。
御館様はきっと、何か勘違いをしてるんだよね…
そもそも、なんでぼくは、柱になれたんだろう。
分からない。分からない分からない分からない。
考えても考えても、疑問ばっかり。
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作者名:雛丸 | 作成日時:2020年5月26日 0時