俺の ページ21
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獪岳side
獪岳 「 …っ、はぁ…… 」
あの時、俺は……、
血を飲もうと、していた 。
…鬼を滅する者とは思えない行動だ。
あの時、Aが 現れてくれなかったら…
そう考えただけで、身震いする。
『 獪岳 』
治療を終えたAが、蝶屋敷から出てくる。
右腕には痛々しい程に巻かれた包帯。
嗚呼、俺のせいだ……
『 獪岳、うちへおいで 。 ぼくの… 継子に なるんだ… 』
獪岳は、目が離せないからね、へへ、
とか笑ってるけど、その目は笑っていない。
此奴、俺が何をしようとしたのか分かっているのか…?
それに、俺の呼吸はまだまだ未熟。
どれをどう足掻いても、俺はAの隣に居るべき人間じゃない。
『 …、嫌ならいいよ でも、今日はぼくの屋敷に泊まってくれないかな 』
獪岳 「 …わかった 」
『 よし、いい子だね 』
Aは俺の頭を撫でながら、左手で俺の右手を引く。
此奴、昔から何も変わってないな。
獪岳 「 蟲柱様は、帰っていいって 言ったのか… ? 」
『 まさか、! 無理矢理出てきたんだよ。ぼくは自分の体よりも獪岳の方が大事だからね 』
獪岳 「 馬鹿 」
俺がそう貶せば、Aは少し困った笑みを浮かべた。
嗚呼、本当に。
昔から何も変わんねぇな。
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ぬんぬんこ - 更新頑張って下さい。とても面白い小説です! 書き方が独特で、まるで自分が小説の主人公みたいな気がします。きめつのやいばはよくわからないけどそこの登場人物を出して個性ある話をかいてるところすきです。これからもみたいので応援します! (2020年5月25日 12時) (レス) id: 708f37e2a6 (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶 - とても面白いですね! 更新、頑張ってください。 ^^* 私も鬼滅の刃にハマってしまい鬼滅の刃を書いてます。 (2020年5月24日 21時) (レス) id: f12d7ff414 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛丸 | 作成日時:2020年5月24日 17時