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「なによその顔〜、また何か言われたの??」


三代目さんのツアー衣装の最終チェックをしている最中

優しく微笑み私を心配してくれてくれているのは、先輩スタイリストの奈瑠美先輩。


「ちゃんと言い返せっていつも言ってるでしょ〜」


そうやって私にアドバイスしてきたのは同期であり、私と同じGENEを担当している紗奈。

サバサバ女子の彼女らしいアドバイスだ。



今回で何回目になるか分からない程同じことを言われ続けている。


つまり、1度もアドバイス通りに行動できてないってこと。

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奈瑠美先輩は1人で三代目さんのスタイリストをしていて、たまにGENEのスタイリストである私達もお手伝いに回る。


1人で三代目さんを担当されてるなんて尊敬どころの話じゃない。


奈瑠美先輩が5人ぐらいいるんじゃないかって紗奈と話してるぐらい。


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「まぁ、Aが言い返せるようになるなんて無理な話よね」


そうやって奈瑠美先輩がクスッと笑いながら言うと、


「確かに言い返してるAなんて想像出来ないですよね〜」


なんて言いながら、ちょっとバカにしたように笑う紗奈。


『もぉ〜』

『言い返せないっていうか、ちょっと事実なところもあるから認めちゃってるみたいな…』


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こんなに私を悩ませてるのは何なのかというと




それは、私が《コネ入社》だという事。

#2→



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作者名:こもれお | 作成日時:2017年11月4日 23時

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