dryflower 〜 sho.hirano 〜

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「高校の時の2つ上の先輩なんです、
大学は別々なんですけど」






廉『へえー』






「なんですか (笑)」






廉『いや、、
この前さ、Aちゃんの彼氏に似た人見かけてさ、
普段何してる人なんかなぁって気になっただけ』






そっか、いつも店の中から見える姿だけで
直接会ったことはなかったんだった






廉『すごい大人っぽい人やねんな』






そう言われて悲しくなる








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「それに比べて、私はまだまだ子どもなんです」






廉『え？』






まだまだ19歳、つまり未成年
お酒は飲めないし、
紫耀みたいに煙草だって吸えない






「このピアスはせめてもの反抗なんです」






紫耀にもらったピアスを外しながら
なんとか言葉を紡ぐ






「少しでも紫耀に近づきたくて。
子どもだって思われるのが嫌で。

このピアスは紫耀に穴を開けてもらったときに
紫耀の耳についてたピアスをそのままもらったものなんです」






たった2歳差なのに、
19歳と21歳の差は思いの外大きかった






廉『俺もピアス開けようかな』






「え？」






廉『なんてな、、
ごめんな引き止めて
ほら、はやく準備してき(笑)』






なんでいきなりこんなこと聞いてきたんだろう、


他の理由があるんじゃないかなって思ってしまって


なんとなく今までの会話が頭の中から離れないでいた。







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