dryflower 〜 sho.hirano 〜

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不思議そうな顔をする廉くんから
なんとなく目線を逸らしてしまう






「まぁ…… (笑)」






廉『ふーん、気付けるんやで』






「何にですか？」






廉『Aちゃん、騙されやすそうやから (笑)』






「やめてくださいよ (笑)」






廉『ははっ (笑)』






廉くんは顔をくしゃくしゃにしていつもみたいに
ふざけて笑ったあと表情をすぐ切り替えて
呼ばれた方向へ行き注文を取る






『Aちゃんこれ運んでー！』






「わかりました！」






端っこの席に座った神宮寺さんに近づいて
声をかけると、
スマホの画面に夢中だった顔が私へ向く


私の周りは何故こうも顔の作りが良い人が
多いのか、、






「お待たせ致しました」





神『ねぇAちゃんAちゃん』





「なんですか？」





神『この前はごめんね』





「え？」





神『Aに何か吹き込んだ？様子おかしいんやけど、って紫耀に怒られちゃった』





伏し目がちに話す神宮寺さんに紫耀を重ねる





神『不安にさせるようなこと言っちゃったなって』





誰も悪気があるわけじゃない、

ぜんぶタイミングが悪かっただけ。





神『だから、ごめんね』





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