xoxo ~ Ren.N ~

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廉「A…なんで出えへんねん…」


『ねぇ、誰？さっきの子』


廉「お前には関係ない」


『ふーん』







あの後急いで電話を掛けみたけど

応答はなくて。

メッセージを送るけど既読もつない。







まぁそりゃそうか。

最低なことしてるのは

自分でも分かってた。







『別にどうでもいいから首突っ込む気なんかないけどさ、普通の恋なんてつまんないって。
ねぇ、廉もそう思うでしょ？』







そう言ってこの状況でも尚、

腕を絡めてくるこいつ。







廉「もう俺はお前が知ってる俺ちゃうから」


『本気で好きになるのなんてやめなよ。
そんなことしても無駄だって本当は廉が1番分かってるんじゃないの？』









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廉「もう俺は昔みたいに戻る気なんてないよ」







Aと付き合う前まで、

俺はグレすぎてた。

その時の気分で呼んで遊ぶだけ遊んで、

飽きたらそれで関係は終わり。







そんなことしても

意味なんてないってことぐらい

自分でも分かってたけど、

あの頃の俺はそうすることでしか

自分の欲求を満たすことができんかった。







『じゃあなんで今日私の誘い断らなかったの？』


廉「ほんまに今日で終わりにしたいと思ったから」


『くだらな…』


廉「でも、やっぱり俺が間違ってたんかな」







結局はAを傷付けた事実は

変わらん訳やし。







廉「自業自得や…」









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『私らもあと1年なんだしさ、仲良くやろうよ』


廉「気安く触んな」







それでも俺が1度は惚れた女。

高校生の頃、

結婚のことを聞かされて

希望を失ってどうしようもなくなってた時

俺のことを拾ってくれたのがこいつやった。







そんなに年齢は変わらんのに

何処か大人びて見えて、

それがなんか羨ましかったのを

今でも覚えている。







まぁ、でも今考えたら

こいつのこと好きやった時間って

ただの気まぐれでその場の空気に

流されてただけやったんやろうけど。







廉「俺なんかよりもっと金あってかっこええ人に構ってもらって」


『顔だってお金だって、廉は言うことなしでしょ？』







Aと一緒に居るようになってから

俺ってこんなに汚い世界で

生きてきてたんやなって

身に染みて感じる







廉「ほんま、お前変わってへんな」


『廉が変わりすぎたんだよ』







違うよ。俺は、、







廉「変わったんじゃなくて、お前と出会う前に戻っただけ」







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