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デート当日の今日、アラームをセットしていた2時間前に目が覚めた。理由は大方少しでも肌のコンディションを整えてやろうと21時に寝てしまったからだろう、乙女かよ。
いつもの朝のルーティンとして服選びから。クローゼットを開ければ、昨日選抜した服が何通りか畳まれている。
一つ目はオーバーオール。これは、うん、まぁ、完全に私の趣味で。須貝さんは多分ガッカリしてしまうような服装。これはまた別日に仕事場へ着て行こう。
二つ目はお気に入りのワンピース。でもこれは山本くんとバッタリ会った時にも着ていた服。可愛いとは言ってくれたものの、同じものは良くないだろう。
三つ目はこの前古着屋さんに行った時に出会った運命のタイトスカート。私の身体に合わせて作られたかのような綺麗なラインに一目惚れして買った。…最初からコレを着るつもりでいたが、いざデートに着ていくとなると少し恥ずかしい。
気を抜くと少年になるので、なるべく女性的になるように胸元に大きなフリルのついたシャツを合わせる。オーバーサイズのジャケットを羽織り、その上からウエストマークのベルトをしめる。
お化粧も服に負けないよう、いつもより派手にする。今日のテーマはダウナー気味で意思のある強い女です。可愛いです。
そこで本来起きるはずだったアラームが大音量で響く。慌てて止めれば今度は須貝さんからの電話が鳴る。
「起きてる！？」
「とうの昔に起きました」
「実は俺も〜楽しみすぎて目が覚めたわ」
「小学生じゃないですか」
「でしょ、もう準備万端すぎて暇だから電話しちゃった」
「…須貝さん朝ごはん食べました？」
まだ食べてないと言う須貝さんに私はカフェでモーニングを食べないかと提案する。ちょっと早めの集合だけど、何を隠そう私も準備万端なのだ。
須貝さんが行きたいというカフェがちょうど古着屋さんの近くにあったため、そこに現地集合することにした。
少しだけ急いでショルダーバッグに財布とポーチとイヤフォンを詰めて家を出る。
いつのまにか同じ電車に乗っていたようで、電車を降りた瞬間に須貝さんと会った。改めて2人で会うというのは何だか気恥ずかしい。そんなことを思ってるのは私だけで、須貝さんは至っていつも通りに冗談ばかり言う。
「え〜服可愛い、俺のためにしてくれたの？」
「可愛い格好してねって須貝さんが言うからですよ」
「俺のためじゃん！？」
あと河村さんからも可愛い格好してあげなって言われたので、とは言わないけれど。
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月華(プロフ) - 初めまして。月華と申します。いつも更新を楽しみにしています。これからまた山本さんもなんとなく加わって、関係性がどうなっていくのか？楽しみにしています。 (2020年9月7日 22時) (
レス) id: 7021cebe65 (このIDを非表示/違反報告)
かもめ(プロフ) - 亜杞さん» わーん！誤字！ご指摘ありがとうございます、気を付けます。 (2020年9月3日 2時) (レス) id: 87fffe4b37 (このIDを非表示/違反報告)
亜杞(プロフ) - 初コメント失礼します。“４”の中の言葉で“誘いそう”が“誘いさう”になってしまってます。素敵な文章ゆえに気になってしまって。。。今後も更新されるのを楽しみにしています。失礼しました。 (2020年9月3日 1時) (レス) id: 4b3f3a4234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かもめ | 作成日時：2020年8月26日 19時
