第６話 君の背負っているモノ ページ10
〜ジョン〜
…あれからどれくらい経ったんだろう…
彼女は相変わらず苦しそうだ
ジョ「……」
……フレア・シード・ウェルサリア……
どんな時でも美しく“命を狩る”
１８歳の若き暗殺者…
君は笑顔で人を殺す…何の躊躇も無く
数えきれない程の命を奪ってきた
ギルドの人間を家族と思い、団長を実の親のように慕っている…
君は知らないんだ…自分が利用されているだけだってことに…
……いや……もしかしたら…もう気付いているのかい？
気付いていて…それでも彼を父親と思っている…
だとしたら君は大馬鹿だ
あれだけその身を血に染められても
それを愛情だと思ってしまう君は…
ジョ「…僕じゃ…駄目なのかい…？」
何で…僕じゃないんだ…
君を受け入れる準備はとっくに出来ているのに…
君を幸せにする覚悟なんて…もうずっと前から決めているのに…
ジョ「初めてなんだよ…家族よりも…妹よりも大事にしたい人なんて…」
君が初めてなんだ……だから……
「…ジョン？」
ジョ「！……起きたのかい？」
フレアは目を擦りながら起き上がった
「……あ〜あ…嫌な夢見たぁ」
ジョ「…どんな夢？」
聞くまでもない
「……むか〜しの夢……小さい頃のね」
そう言ってまた笑顔を作る
君は本当に笑うのが上手だ
でも解るよ…無理してるってことぐらい…
「んん〜！良く寝た〜」
寝ている間に自分がした事なんて知りもせずに、フレアはいつもの笑顔に戻った
「…あ！そうそう」
突然何かを思い出したように目を開く
「団長がね！近いうちに大きな作戦を決行するから、三日後に白鯨に来いって言ってたよ」
……さっきの電話の話か
ジョ「大きな作戦ね…何処でやるの？」
フレアは身を乗り出して目を輝かせた
「ニホンって言ってたよ！」
ニホン……日本……
「初めて行く国だなぁ…どんなモノがあるのかなぁ？」
ジョ「そうだねぇ…楽しみかい？」
大きく頷く
「うん！パンフレットとか無いかなぁ。早く行きたいなぁ♪」
……そして、君は其処でまた人を殺す
「…今度は何人だろう…？大きな作戦なら、100人くらい消すのかなぁ…」
ジョ「……さぁね。武器の手入れ手伝おうか？」
「ホント？！お願い！」
フレアはそう言って荷物に駆け寄り、武器を取り出し始めた
その背中はいつにも増して無防備だった
その小さな背中に…君は何を背負っているのか…
その重い重い積み荷は…いったいいつまで君の背中にのし掛かっているのか…
いつか…僕がその荷を…
…消し去ってあげられれば…いいな…
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後ろのメリーさん - 更新ありがとうございます!!とってもうれしいです!! (2018年12月9日 20時) (
レス) id: eb22307f25 (このIDを非表示/違反報告)
★ホームランバッター☆(プロフ) - 後ろのメリーさんさん» ありがとうございます！頑張ります（*＾＾*) (2018年12月9日 20時) (レス) id: fc195e5c2a (このIDを非表示/違反報告)
後ろのメリーさん - ゆっくりでいいので、更新して下さると嬉しいです（ ´∀｀） がんばっ下さい！！p(^-^)q 応援しています！ (2018年12月9日 10時) (レス) id: eb22307f25 (このIDを非表示/違反報告)
★ホームランバッター☆(プロフ) - へいへいへーいさん» お返事遅れて申し訳ありません(´・ω・`;)ジョンくん推し増えて欲しいですね！！この小説で少しでもジョンくんファンの方々に貢献(？)していけるよう頑張ります！ (2018年10月26日 19時) (レス) id: fc195e5c2a (このIDを非表示/違反報告)
★ホームランバッター☆(プロフ) - 後ろのメリーさんさん» ありがとうございます！早く完全復活できるように頑張りますo(｀･ω･ ´)o (2018年10月26日 19時) (レス) id: fc195e5c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：★ホームランバッター☆ x他1人 | 作成日時：2016年11月9日 18時
