第１７話 黙示録のラッパ ページ21
？「ゆ……優…ちゃん？」
金髪の吸血鬼は、血を吐きながら言った…「優ちゃん」と…
「…どうなっている？」
あの吸血鬼は恐らく完全ではない…となると、優一郎と何か関係があるのか、もしくは…
グ「何してる!！早くその吸血鬼に呪詛入れて殺せ!！優!！」
グレンがそう叫ぶ
金髪の吸血鬼は二人を振り払う
優一郎は何か言いたげだが、グレンが間髪入れず優一郎を殴った
当然だな…戦場で心を揺さぶられてはいけない。吸血鬼との戦闘において、僅かな動揺は【死】に直結する
優「ミカが…俺の家族が 吸血鬼の中に居る…!！」
「…家族…」
そうか…あの吸血鬼は優一郎の家族か…
私が思考を巡らせている間に、話はどんどん進んでいた
優一郎は涙を流しながらミカと呼んだ吸血鬼に歩み寄ろうとしている
そして、ミカの横にはフェリドが立っている
…相変わらず気色の悪い奴だ。優一郎の泣き顔を見て頬を赤らめている
剣を抜き、臨戦態勢に入ろうとする
そこへ……
「……クローリー……」
奴が来た
従者を連れ、フェリドの隣に立つ
フェ「君たちがいたらもうゲームセットだねぇー。彼らを殺す必要もない」
……まずい…かなりまずい……
フェ「吸血鬼殲滅部隊家畜化計画〜」
そして、吸血鬼の一方的な攻撃が始まった
ミカが優一郎を抱き、離脱しようとする
優一郎はそれを拒み、ミカを説得しようとする
「いやあああああっ!！」
空気を切り裂くような悲鳴が響く
そちらに目を向けると、月鬼ノ組の隊員達が血を吸われていた
そして、クローリーがシノアの首を絞めている
「っ…雪鬼!！」
限界だ
雪鬼を持ち、跳ぶ
速く…皆の元へ…
シ「ゆ…優さんっ……逃げ……」
シノアの必死の呼び掛け
その時、クローリーがシノアの口を塞いだ
そして…
ク「家畜が喋るなよ」
と言った
「…家畜っ…だと…」
違う…人類は家畜なんかじゃない……
シノアの血を吸うクローリー
「くそっ…もっと速くっ！！」
しかし、私の懸命な跳躍は、【ある出来事】によって阻まれることとなる
優「うわああああああああっ…！！！」
優一郎の叫び声と共に、彼の片目の色が変わった
グ「始まった」
グレンのそんな呟きが耳に入る
始まった？いったい何が？奴の計画は何だ？
優一郎の背中から黒い何かが生え出す
それは【羽】だった
漆黒の…悍しい何かを放つ羽を纏った化け物……
間違いない……
「終わりの…セラフ……」
終末の天使…黙示録のラッパが鳴り出す時は…
……そう遠くはない……
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InaNyan(プロフ) - 全てよみました。体調に気をつけて下さい。待ってます。 (2018年7月23日 21時) (
レス) id: 7122b96239 (このIDを非表示/違反報告)
依紀 - 今日はじめて読みました！体調のほうは大丈夫ですか……？この作品、とても気に入りました！色々と応援してます！頑張って下さい！！ (2018年4月14日 19時) (レス) id: f149e1f30f (このIDを非表示/違反報告)
★ホームランバッター☆(プロフ) - 朔夜さん» コメントありがとうございます！頑張って更新します(≧▽≦) (2017年1月5日 13時) (レス) id: 471f1caae5 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - すごく面白いです 更新頑張ってください (2017年1月5日 12時) (レス) id: 184ba2587c (このIDを非表示/違反報告)
★ホームランバッター☆(プロフ) - 狼鬼さん» は、はいっ！頑張らせていただきますっ！！(≧▽≦) (2016年10月22日 16時) (レス) id: 471f1caae5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：★ホームランバッター☆ x他1人 | 作成日時：2016年8月31日 19時
