〜狂愛の館へようこそ〜 【白鳥沢・青葉城西】

危険なオトコ * ページ5

*天童side*

今日は確か新しい娘が来る日だったよネ

冴木 シオンちゃん？だっけ

写真と動画でしか見たこと無いけど

綺麗な白髪に真紅の瞳

透けそうな肌、小さくて細い体

外見は既にパーフェクト☆

あとは……ふふふ……

天(どんな風に乱れてくれるのか……)

ドンッ

お？誰？

「す、すいません…」

下から聞こえた可愛い声

うわぁ……

天「へぇ〜…君がシオンちゃんか♪」

…やっと…会えたネ…♡


*シオンside*

……怖い……

初めて会った人……

きっと【館】の住人……

「…失礼…します」

関わりたくない

私が立ち去ろうとすると

？「待ってヨ〜」

その人は笑顔のまま肩を掴んできた

？「自己紹介もまだデショ？俺は天童 覚」

天童…

なんか、危なそうな人

「そうですか…では…」

早く別れよう…

しかし、それを彼が許すはずもなく…

天「連れないなァ……」

私の肩をそのまま壁に押し付けた

「痛ッ……」

天童さんは壁に私を押さえ付けたまま顔を近付けてきた

背の高い彼は覆い被さるように私の視界を埋める

天「…あは♡その顔可愛い…」

頬を紅潮させてそう言ってくる

「っ……」ｿﾞｸｯ

やっぱり危険な人だ

天「ねぇねぇ、男慣れしてないんデショ？」

「……」

天「苦労するよぉ？この【館】、君のことメチャクチャにしたいっていう狼さんがたくさん居るからネ」

貴方もその狼さんの一人でしょう

天「だからァ……俺が男ってゆーモノを教えてあげよっか？」

「っ…！は、放してっ……」

身を捩って抵抗しても、自分より遥かに大きい男の人の力には敵わない

天「ふはっ！それ全力？かぁわいぃ〜」

天童さんは手で私の頭を固定して顔を近付けてくる

天「ヤバイ……すっごく美味しそう♡」

「っ？！んっ…」

彼の唇が私の気道を塞ぐ

「んんっ……」

初めてのキスが…

天「……はっ…シオンちゃの初チュー、もーらいっ♪」

「…っはぁ…はぁ…」

最悪…

天「ゴメンネ〜。痛かった？」

天童さんはようやく肩を放す

と思ったら、釦を取って服を捲ってきた

「？！やっ……」

天「あー、痣ついちゃった」

肩を見ると手形の痣が出来ていた

痛い

天「んー…なんか……」

彼の固い手が痣をなぞる

痛みと恥ずかしさとでビクリと体が跳ねる

天「俺の印みたいで…興奮する♡」

再び顔に陰を落として笑う

「失礼しますっ…」

私は天童さんを押し退けて走った


天「……あ〜……カワイッ♡」

天童は独り、不気味に嗤っていた……

リーフ区域にて *→← 不気味な廊下で *

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す