赤色のドレス * ページ40
*
白「これと、これと……あと他にもあるけど」
白布さんは手際よくドレスを並べていく
「……こーゆーのも、白布さんの担当なんですね」
広い部屋に所狭しと並べられたドレスやアクセサリー、装飾品の数々を眺めながら私はそう言った
白「あぁ…メイクも当日は俺がやるから」
「メイクも出来るんですか？」
白「まぁ、一応は」
そう言いながら私の前に姿見を置く白布さん
白「手先は器用な方だからな」
「スゴいですね」
男の人でそーゆーのが出来るって、素直に格好いいと思う
白「……お前…」
不意に、白布さんが私の頬に手を添える
「…白布……さん……？」
緊張と恐怖とで体が固まる
少しずつ近付いてくる整った白布さんの顔
私は抵抗することも忘れて彼の澄んだ瞳を見つめていた
白「……いや、何でもない」
顔を背けた白布さんは、再度ドレスを手に取る
(何だったんだろう……)
私は頭のなかに浮かんだ疑問符を処理しきれないまま、姿見に映った自分を眺める
酷い顔だ
目の下にうっすら隈ができているし
付けられたキスマークもまだ残っている
ほんの少し薄くなっているような気もするけど…
白「よし、じゃあ脱げ」
「…………え？」
え？
白「早くしろよ」
「え、あの……」
白「自分で脱げないなら俺が脱がせてやろうか」
そう言って私の服に手をかけてくる白布さん
(こ、このままじゃ流されるっ……)
「え、選んでからで！」
私は逃げるように数歩さがってそう訴える
白「……確かに、全部仕立ててたら時間がかかるな……」
白布さんは納得してくれたようで、周囲に広げられたドレスを見る
白「好きなの選べ。ただし、此処の住人として恥ずかしくないドレスをな」
「………はい」
私は深呼吸してからドレスを一つ一つ手にとってみる
(……って言っても……生まれてこの方ドレスなんて着たことないからなぁ)
どんなドレスがいいんだろう……
そして、やっぱり露出多い
いくつかマトモなのもあるけど
私が着ていいのかなコレ…
「……あ」
不意に手に取った1着をまじまじと見つめる
ワインレッドの丈の短い大人びたドレス
私が着るには大人っぽすぎるけど、何故か気になった
白「それがいいのか？」
背後から覗き込んできた白布さんに驚いてドレスを落としそうになる
「あっ……いえ…これは大人っぽすぎて私には着こなせないです…」
私がドレスを戻そうとすると
白布さんがそれを止めた
白「着てみないとわからないだろ？」
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★ホームランバッター☆(プロフ) - 美人になり隊さん» コメントありがとうございます！ハッピーエンドにできるように頑張ります！( *°∀°) (2018年10月16日 21時) (
レス) id: fc195e5c2a (このIDを非表示/違反報告)
★ホームランバッター☆(プロフ) - ケイン・シンセシス・フォーティフォーさん» コメントありがとうございます！辛かったです…。お見舞いに来てくれた家族もマスクを着けていて表情が見えないのが寂しかったです……。温かいお言葉ありがとうございました。時間はかかりますが、必ず完全復帰します！ (2018年10月16日 21時) (レス) id: fc195e5c2a (このIDを非表示/違反報告)
美人になり隊 - 最後はハッピーエンドでお願いします！ (2018年10月9日 21時) (レス) id: 1b3f0f7210 (このIDを非表示/違反報告)
ケイン・シンセシス・フォーティフォー - 結核だったんですか…お疲れ様でした。私は入院したことがありませんが、辛かったのであろうことが、従姉妹さんの文面から伝わりました。更新、楽しみにしています。 (2018年9月29日 17時) (レス) id: 0162fa0dbe (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - リクです。影山、研磨、赤葦 セッター3連発でお願いしますwww (2017年9月26日 20時) (レス) id: 008a78feb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：★ホームランバッター☆ x他1人 | 作成日時：2017年4月5日 17時
