プロローグ * ページ1
《 招待状 冴木 シオン様 貴女を【狂愛の館】の住人として歓迎致します 》
ある朝
突然そんな手紙が届いた
真っ黒な封筒、血のように赤い文字
【狂愛の館】と言う異質なワード
私のなかで自動的に警報が鳴った
関わらない方がいい
捨ててしまおう…
だが私のそんな考えも、最後に書かれたある一文が拭い去ってしまった
《 尚 招待を断った場合 または この招待を外部に知られた場合 》
《 貴女の御家族、御友人の身の安全は一切保証致しません》
私は膝から崩れ落ちた
こんなのただの悪戯…そう思い込もうとしても無理だった
だって封筒からは……
……私を含めた家族、友達、学校の先生の写真や住所が載せられたリストが何枚も出てきたから……
さようなら……私の日常
私はその日の夜、家族との最後の夕食を終え
友人と電話でいつも通りのくだらない会話をし
最後の日を終えた後
家族が寝静まった頃に家を出た
月明かりに照らされた道
できることなら悪戯であってほしい
行っても結局誰も居なかった
それが一番良い
でも……現実は残酷だ
招待状に記された場所に着くと、一台の高級車が停まっている
その横に人影
暗くてよく見えないけど、黒髪で癖っ毛の背の高い人だった
？「君が冴木 シオンちゃん？」
「……そうです」
？「そう。俺は松川。じゃあ乗って」
促され、車に乗る
「……本当だったんですね……あの招待状……」
私がポツリと呟くと、運転席に乗った松川と名乗る男性は言った
松「悪戯とでも思った？」
その言葉に返事ができなかった
松川さんは続ける
松 「普通そうだよねぇ。あんな招待状きたら悪戯であって欲しいって思うのも。もしかして此処に来るまでも、悪戯かもしれないって期待した？」
「っ……」
この人はさっきから何なんだろう……
まるで私の考えていることなんてお見通し
松「あれ？意外とわかりやすいね。想像より全然カワイイじゃん」
「……可愛くないです」
初対面の人にカワイイなんて言われても嬉しくない
ましてや、こんな怪しい人に……
松「あ、着くまで寝ててもらわないといけないんだった」
松川さんはそう言って後部座席に身を乗り出してきた
白い布を私の口と鼻に押し当ててくる
苦しい
松「【館】で会おうね。お姫様」
その言葉を最後に
私の意識は闇へと溶けていった……
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★ホームランバッター☆(プロフ) - 美人になり隊さん» コメントありがとうございます！ハッピーエンドにできるように頑張ります！( *°∀°) (2018年10月16日 21時) (
レス) id: fc195e5c2a (このIDを非表示/違反報告)
★ホームランバッター☆(プロフ) - ケイン・シンセシス・フォーティフォーさん» コメントありがとうございます！辛かったです…。お見舞いに来てくれた家族もマスクを着けていて表情が見えないのが寂しかったです……。温かいお言葉ありがとうございました。時間はかかりますが、必ず完全復帰します！ (2018年10月16日 21時) (レス) id: fc195e5c2a (このIDを非表示/違反報告)
美人になり隊 - 最後はハッピーエンドでお願いします！ (2018年10月9日 21時) (レス) id: 1b3f0f7210 (このIDを非表示/違反報告)
ケイン・シンセシス・フォーティフォー - 結核だったんですか…お疲れ様でした。私は入院したことがありませんが、辛かったのであろうことが、従姉妹さんの文面から伝わりました。更新、楽しみにしています。 (2018年9月29日 17時) (レス) id: 0162fa0dbe (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - リクです。影山、研磨、赤葦 セッター3連発でお願いしますwww (2017年9月26日 20時) (レス) id: 008a78feb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：★ホームランバッター☆ x他1人 | 作成日時：2017年4月5日 17時
