平凡少女と不良イケメン

仲直り？ ページ21

千冬の口から出た理由に、そっか、と相槌を打つ


嫌いになったからとか、関係ないだろと言われてしまうんじゃないか少し不安だったから、私の事を思って内緒にしてたと聞き、嬉しくなった



｢……そういうお前は、どうしてマイキーくん達と仲良いんだよ｣


千冬もあの日の事を気にしてたのだろう。私が納得したのを確認すると、マイキーくん達の事を聞いてきた。



｢実はね、話せば長くなるんだけど………｣









｢は…？｣


珍しく千冬から素っ頓狂な声が出た



｢……なんだそれ、三ツ谷くんと友達になったらマイキーくん達と友達になんのか？｣


千冬から聞いてもおかしいようで、良かったおかしいと思ってるの私だけかと思った

｢だよね？！ちょっとマイキーくんとドラケンくんって変わってるよね…｣




お互い不安に思っていた部分もちゃんと解決できたようで、そこからはまた前みたいにくだらない雑談をした



｢あ、そうだ千冬聞いてよ、私さ今日告白されたんだよね…｣



サラッと今日のお昼にあったことを伝えると、千冬は飲んでいた水をブッと吹き、咳き込んだ


｢っ告白された？！


…そんな物好きいるんだな｣



さっきまで咳き込んでいたのに、急に失礼なことを言う

殴ってやろうか、まぁ負けるけど


｢失礼すぎ！

まぁ？私だってモテるんだよ？？｣


ニヤニヤしながら千冬を見ると、冷めた目ではいはいおめでとー、と棒読みで言われた


やっぱ殴ろう、うん









千冬と別れ家に入ると、私は慌ててクローゼットを開けた


そう、明日遊びに行く服を決めなければならない


いつも友人と遊ぶ時はラフな格好だが、男子と遊ぶとなると多少はオシャレした方がいいのか…



数着しかないスカートを出してみるが…うん、やめよう


……髪型だけちょっとアレンジして行こうかな



そう思いながら夕御飯を食べにリビングに降りた









次の日の朝、9時にセットされた目覚ましを止め昨日決めた服に袖を通す



この間友達に教えてもらった編み込みのハーフアップを30分かけてやっと完成させた



…こういう時不器用なの困るなぁ。綺麗に結ぶのに3回はやり直したし…




三ツ谷くんが来るまで今日持っていくものを何回も確認し、髪型や服を何回も見直した









ウォンウォンと三ツ谷くんのバイクの排気音が聞こえる



慌てて扉を開けると


｢お、11時丁度だな｣


とバイクに跨り微笑む私服姿の三ツ谷くんがいた

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