彼氏(仮)できちゃいました【三ツ谷隆】 (ページ8)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:7,007 hit

7 ページ8

翌日私はなにも考えることが出来ず

ただただボケーとしているだけだった

｢ちょっとA〜？朝からどーしたのよ｣

『ん？あー…美穂ちゃんか』

｢ずーっとボケーとしててさ？三ツ谷くんとなにかあったの？｣

図星をつかれなにも言えずにいると美穂ちゃんはため息をついて私の席の目の前に座った

その様子を見た和樹くんも近くに来た

｢ん？なんだよ〜Aちゃんもしかして三ツ谷と別れたか？｣

『っ！！』

｢ちょ、和樹…あんたデリカシーなさすぎ｣

｢え？俺、なにかダメなこと言っちゃった？！｣

2人がギャーギャーと騒いでいる声が聞こえるけど私はそんなことよりも三ツ谷くんと別れたことが何故か悲しくて涙がこぼれる

そんな姿を見た2人は急に騒ぐのをやめこちらを慰めだした

『…三ツ谷くんと別れたの。』

｢なんでか教えてくれる？｣

『これ以上三ツ谷くんと付き合っても私が辛い思いするだけだもん。そんなの嫌だよ…』

私は2人に付き合う経緯などを全て話した

｢なるほどね…で、あんたはそれでいいの？｣

『いいもなにも…私から振ったんだもん…』

｢てことはAちゃんは三ツ谷が他の女と付き合ってもいいってこと？｣

え？三ツ谷くんが他の女の子と…？

なんでだろ…ものすごく嫌な気持ちだ

あのドキドキもワクワクも全部他の女の子のものになっちゃう

『い、いやだ…。なんで？私こんな気持ち初めて』

なんでこんなに胸が痛いの…？

美穂ちゃんは私の肩をガシッと掴んで

｢それが恋なんだよ。Aは今三ツ谷くんに恋してるの｣

そっか…これが恋だったのか

それならやるべき事はただ1つ、告白。

『美穂ちゃん…和樹くん…ありがとう。私、行ってくる』

｢作戦とかあるの？｣

『当たって砕けろ！！』

｢それでこそA！頑張れ！！｣

2人に背中を押され教室を飛び出る

今更寄り戻してなんてそんな都合のいい話バカげてる

そんなの私が1番わかってる。でも…それでも三ツ谷くんに今の私の気持ちを伝えたい

その一心で学校中を走り回る

待ってて…三ツ谷くん。