【ツイステ】花の王子さま (ページ4)

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3輪ページ4

オルトがいつの間にやら手に持っていたのはお馴染みイデアのタブレットだ

「…A氏？これは一体、」

「はい！Aさん！」

「ありがとう」

「え無視？」

「イデア先輩ご覧下さい、これはまごうこと無き貴方の半身とも言えるタブレットですね」

「私は今からこのタブレットを、」

「そのタブレットを…？」

「かち割ります」

「直球過ぎる！拙者の半身を殺す気？！」

はて？と最初こそ首をかしげたイデアもこれから起こることを察し途端に顔色が変わる
誰がどう見ても地味な嫌がらせだが、Aはこれが確実な方法である事が長年の付き合いで確信していた

タブレットをすぐに手配するとなると、売店に行くことが確実且つ、配達に比べ大幅の時間短縮をすることが可能だ
しかし、オルトの手助けなく、コミュニケーションスキルがカンスト済みのサムの下にイデアが諸々の危険を冒してまで行くわけが無い
いくらタブレットの為とはいえだ

タブレットを１から作るにしても同様である
若き天才イデアなら有り合わせの材料でも造作も無い事だろうが、自分の発明品に一切手を抜く事が無い彼が中途半端な仕事をするはずが無い

つまり頭の回るイデアに対して下手に策を講じるより、これくらい強引にした方がいいというわけだ

「どうします？」

「それ選ばせる気無いよね…」

顔を引き攣らせていたイデアは、その一言を皮切りに横暴だなんだと悪態をつき始めた
しかしやはり彼女のほうが上手だったようで

「おっと手が滑ったぁ」

「行きます行きますごめんなさい」