38 ページ43
※Aさん視点に戻ります。
あ……、あの子は……。
暗闇の中で私は一人の女の子を見つけました。どうやら泣いているようです。
???「……ん、……くん、■■くん!ごめんなさい……。ごめんなさい……。ごめんなさい!」
女の子は誰かに対して謝っているようです。それも何度も何度も。
あれ……?私はこの光景を知っている……?何度も見たことがあるような……、そんな気がします。
そんな事より、異常な程に謝っている女の子を放ってはおけませんよね。もしかしたら私が力になれるかもしれませんし!
A「どうしましたか?何かありましたか?」
女の子に話かけて見ましたが、彼女は謝り続けるばかりです。
聞こえないのかなと思ってもう一度話かけてみたものの、やっぱり反応を示しません。どうやら本当に聞こえていないようです。
A「……どうしたものでしょうか」
じゃあ、言葉が駄目なら触れてみるのはどうでしょうか。女の子は驚いてしまうかもしれませんが仕方ありません。
私は女の子の肩に手を置いた……つもりでした。
A「……え?」
私は驚いて固まってしまいました。それもその筈です。私の手は女の子の肩を擦り抜けてしまったのですから。その後、何度やっても同じでした。もしかしたら、彼女は幽霊的なモノだったのかもしれません。
でも、不思議と怖さは感じませんでした。
私は女の子に寄り添うように座りました。
A「彼女が少しでも楽になりますように」
そんな願いを込めて。
しかし、突然景色がグニャリと歪みました。
そこから突然車が飛び出して来ます!
その車は真っ直ぐ女の子の方へ!
A「危ないっ!」
私は叫びます。
その時、初めて気が付いたかのように女の子がこちらを向きます。
A「……!?」
私は声を挙げることが出来ませんでした。
だって、その子は……、
私、だったのですから。
330人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みつる(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けてすごく嬉しいです!溜まった用事が終わり次第更新していく予定なので、是非これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年4月29日 0時) (レス) id: c059687b79 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - とっても面白いです!更新待ってます頑張ってください (2020年4月28日 16時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みつる | 作成日時:2020年1月9日 19時