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安室side
ちょっとした用事があってポアロに遅れそうだ。
そう思って、愛車のRX-7で急いで向かった。そのおかげかあまり遅れなくてホッとしながら店の扉を開けた。
カラン、カラン
その途端、ふわりと広がる甘い匂い。なんだ？と思いながらも梓さんがいるであろう方向にとりあえず謝罪した。
安室「すいません！梓さん！遅れ……ま、した」
だが、果たして最後まできちんと言えていたのだろうか……？
僕は信じられない光景を見た。彼女、Aが倒れていたのだ。
A「あ、むろさん……？」
安室「なっ！？Aさん！どうしたんですか！？」
Aは幸い意識はあるが、息を荒くしている。それに店に入る時に感じた甘い匂いは彼女からしているようだ。
僕は事情を知っているだろう梓さんの方を見た。
榎本「わかりません……。突然苦しみだしてしまって……。とにかく、救急車を呼びますね！」
そう言って携帯電話を取りに行こうとする梓さんを僕は止めた。彼女からあるモノを見つけたからだ。
安室「待って下さい！救急車は呼ばないでください！」
梓さんは当然驚いた顔をした。
榎本「え……？なぜですか！？何かの病気かもしれないんですよ！？」
安室「大丈夫です！僕が何とかしますから、どうか彼女の事は僕に任せてくれませんか？」
榎本「……っ、でも……」
安室「忘れたんですか？僕は探偵ですよ？」
安心してください。と梓さんに微笑む。
榎本「わ、かりました。Aさんのことお任せします。だけど、彼女に何かあったら怒りますからね？」
梓さんはニコッと笑う。ただし、黒い笑顔で。
いつの間に梓さんはAと仲良くなったんだ……？と思いながらも、僕は悟った。
梓さんを怒らせてはいけない、と。
そんなことはさておき、とにかく彼女を助けなければと、僕はAを抱えて愛車に乗り込むと颯爽とポアロを立ち去った。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
作者より
緊迫した感じにしたかったのになんだかグダグダであまり緊張感がない感じになってしまいました……。
それと、皆さんもう察しているとは思いますがAさんはヒート状態になってます。だけど、意外と安室さんの調子が普通ですよね？αはΩのヒートに惹かれる筈なので。
その理由も次ぐらいで出すつもりなのでお楽しみに！
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みつる(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けてすごく嬉しいです！溜まった用事が終わり次第更新していく予定なので、是非これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年4月29日 0時) (
レス) id: c059687b79 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます頑張ってください (2020年4月28日 16時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつる | 作成日時：2020年1月9日 19時
