運命の番！？いやいや、勘違いなのでは？【降谷零】

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はい、あの喫茶店に行ってから数日経ちました。


突然ですが、私は最近ちょっと困ったことがあります。


と、言っても生活に問題があるといった困り事ではありません。


前振りはこれくらいにして、その困り事というのは大きく言えば夢です。


たかが夢でしょう？そんな事で困ってるの？と思ったそこの貴方。その通りです。私も自分で言っていておかしいなと思います。


ですが、何かが明らかにおかしいんです。


何故なら、ほぼ毎日同じ夢を見てしまうからです。


夢というのは普通は似た夢を見る事はあっても、全く同じ夢は中々、というかほとんど見れない筈なのです。


しかし、私はそれをほぼ毎日のように見てしまっています。この時点でも少し不安が起きると思いますが、さらに、問題があるのです。


もし、その夢が幸せになれるような夢なら今、私はそんなに悩む事は無かったでしょう。ですが、その夢は『悪夢』と言われる類(たぐい)の夢です。


どういった内容なのかというと、まず、一人の女の子が暗闇でずっと誰かの名前を呼びながら泣いて謝っています。私は彼女を慰めようとするのですが、夢なので話す事も触れる事も出来ません。なので、少しでも安心できるようにと彼女の側に寄り添うのですが、次の瞬間、シーンが切り替わり、あっと言う間もなく突然、車が彼女目掛けて突っ込んでくるのです。




いつも、そこで私は飛び起きるのです。






どうでしょう。すごく嫌な夢でしょう？先程、生活に問題は無いと言いましたが、嘘です。夢見が悪く寝不足です。


ただ、考え過ぎかもしれませんが、一つだけ気になる事があります。それは、この夢を見るようになったのはあの喫茶店に行ってからなのです。


だから、安室さんとも会う約束もしたことだし、鏡花さんの用事が無く空いている時にもう一度あそこへ行ってみようと思います。

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