18 ページ22
A「お……美味しいです」
鏡花「そうね。悔しいけれど……」
私達はこの店で一番のオススメのハムサンドとカフェラテ(鏡花さんはコーヒー)を頼みました。
それが、もう本当に美味しいんです！ただハムと野菜を挟んだだけの簡単なものの筈なのですが……。何か隠し調味料でも入っているんでしょうか？？
ちなみに今の時間帯はお客さんがほぼ来ない時間帯なので、現在このカフェには安室さんしかいないです。
と言うことはこのハムサンドは安室さんが作った事になる訳です。
私も一人暮らしなので自炊をしていますが、いくら簡単に作ることが出来るサンドイッチでもこのハムサンドには敵わないと思います。
私は少しだけ安室さんを見直しました。
安室「本当ですか！？嬉しいです！」
鏡花「……確かに美味しいけれど。安室さん。貴方、何時まで私達の側にいるつもりですか？店員ならお客が頼んだ料理を届けたら立ち去るのが普通ですよね？」
ああ。それは確かに私も感じていました。安室さんはどうして私達が食べる所をジッと見ているのでしょうか？
安室「あ、気を悪くさせてしまったのならすみません……。特に深い意味はないのですが、貴方達は初めてのお客様なので是非僕の作った料理の味の感想を聞いてみたかったんです。ほら、今はお客様も貴方達以外いませんし」
鏡花「それもそうですね。しかし、私はAと一緒にお茶をする為に此処に来たんです。この言葉の意味がお分かりですか？」
A「きょ、鏡花さん！その言い方は流石にどうかと思います！」
案の定安室さんは悲しそうに目を伏せてしまっていて、私が言った訳ではありませんが、何だか罪悪感が心に残りました。
『……っ！ち、違うんです！本当に！』
？
……あれ？私、何処かで酷く同じ様な罪悪感に駆られた事があった様な……？
安室「いえ、鏡花さんの言う通りです。店員の僕が首を突っ込むなんておかしいかったですね。すみませんでした。今からはお二人でゆっくりして下さいね」
安室さんはそう言うと調理場の方へ引っ込んでいってしまいました。
結局先程感じた違和感は分からないまま私の中でぐるぐると回っていたのでした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 330人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みつる(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けてすごく嬉しいです！溜まった用事が終わり次第更新していく予定なので、是非これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年4月29日 0時) (
レス) id: c059687b79 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます頑張ってください (2020年4月28日 16時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みつる | 作成日時：2020年1月9日 19時
