36話 偽りでも構わない ページ43
フジ side
それからヒラは無事に目を覚まして、しばらく俺の家で暮らすことになった。
そして、ヒラはもう人間ではないこと、妖魔になってしまったんだということを知った。
この秘密を知っているのは俺とヒラだけ。
たとえ誰かに話したとしても、こんな非現実的なことを信じる人はいないだろう。
だから誰にも話さずに、ヒラは普通の人間としてこれからも生きていくことになった。
でも、ヒラの様子がおかしいのは変わらないままで...
fj「ヒラ、どうして笑わないの...?」
hr「笑う...?」
あの時から、ヒラはずっと無表情で口数も少ない。
hr「笑うって、どうするんだっけ...」
fj「っ、ヒラ、どうしちゃたの...?前はあんなに笑ってたのに...」
hr「わからない、わからないんだよ...僕、どうしちゃたのかな...」
どうやらヒラは本当に笑うことができないみたいだ。
後から考えてみると、感情がなくなったのは父親からの虐待の苦しみに耐えるためにヒラが無意識にやってしまったことなのかもしれない。
fj「...じゃあ、せめて笑うふりでもいいから、やってみようよ。」
hr「え、うん...こう、かな...」
そう言って、ヒラは優しく微笑んだ。
fj「っ...」
久しぶりに見たヒラの笑顔。
俺は嬉しさと同時に、その笑顔が偽りだということの悲しさを感じた。
でも、今のヒラはこうするしかないんだ。
fj「...笑顔のほかにも、怒ったり悲しんだり、感情があるふりをするんだ。本当に感情が戻ってくるまでは。」
hr「...うん、わかった。」
それからヒラは、本当に感情があるかのように人と接していた。
誰も、本当の笑顔ではないことを知らない。
気づかないんだ。
そして、誰にも気づかれることなく、俺たちは成長していった。
---------------------------------------
全然キヨも夢主もでねぇじゃねぇかって思ってる方、ホントごめんなさい(汗
バイト組好きなんです許して
次からは過去編も終わって本編が再開するので、ご安心ください。
以上、作者からの言い訳でした
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
カニ
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキー実況者
ゾム
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「実況者」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nait(プロフ) - 騙してないし、文才ないし〜...てかマジ厨二駄作ハズい〜... ところで、お気に入り登録してくれた天使は君かい？ (2017年3月15日 0時) (
レス) id: ec076a3ff1 (このIDを非表示/違反報告)
りむ(プロフ) - うほ―(・∀・)ｲｲ!!文才ないとか言いながらめっちゃうまいやんかぁ！！ダマしたなwwΣ(▼□▼メ)リ･ア･友(*^▽^*) (2017年3月14日 21時) (レス) id: f03cd03a26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nait | 作成日時：2017年3月9日 20時
