34話 嘘みたいな現実 ページ41
フジ side
ピンポーン...
ヒラの家に着いて、インターフォンを押すが、反応がない。
出かけている様子はないのに、まるで人気を感じなかった。
fj「玄関開いてる...」
妙な胸騒ぎがして、俺は中に入った。
電気はついてる...やっぱり誰かいるんだ。
俺はすぐにヒラの部屋に向かった。
hr「ヒラ、いるの...?」
ノックをしても返事がない。
俺がおそるおそる扉を開けると...
fj「っ、う...!?」
部屋に立ち込める鉄の臭い。
壁や床にこびりついた赤黒いもの。
見馴れた部屋の面影などなく、本当に同じ場所なのか疑った。
そして部屋の中心には、倒れこんでいる人影が２つ。
一人はヒラの父親。
もう一人は...
fj「ヒ、ラ...?」
俺は震える足でヒラに近寄る。
ヒラは、身体中傷だらけで、服も赤く染まっていた。
fj「ねえ、ヒラ?どうしたの?なんで、目を開けないの?」
抱き寄せても、肩を揺すっても、ヒラは動かなかった。
嘘だ...
だって、そんなことあるわけない。
これが、
死...?
fj「どう、して...?」
もう、帰って来ないの?
もう目を覚まさない?
一緒にゲームできない?
あの笑顔も、もう二度と見られないの...?
fj「嘘だ、こんなの、違う、だって...!」
ついこの前まで一緒にいた。
一緒に笑ってた。
なのに...
fj「ヒラ、起きて、ねえ、起きてよ...!」
嫌だ
離れたくない
ずっと一緒にいたい
fj「ヒラ、ヒラ、ねえ...!お願いだから...死なないで...!」
俺は泣いた。
涙が溢れてヒラの頬を濡らす。
これでヒラが目を覚ましたら、どんなに嬉しいだろう。
でも、そんなことはあり得ない。
だって、これは現実だから。
fj「...全部、夢だったらいいのに...」
俺がそう呟いた、その時だった。
hr「っ...フ、ジ...」
fj「...ヒラ?」
ヒラがほんの少し動いて、俺の名前を呼んだ。
fj「ヒラ、しっかりして、目を開けて!」
俺が必死にそう叫ぶと、ヒラはうっすらと目を開けた。
...でも、その目に光は宿っていなかった。
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nait(プロフ) - 騙してないし、文才ないし〜...てかマジ厨二駄作ハズい〜... ところで、お気に入り登録してくれた天使は君かい？ (2017年3月15日 0時) (
レス) id: ec076a3ff1 (このIDを非表示/違反報告)
りむ(プロフ) - うほ―(・∀・)ｲｲ!!文才ないとか言いながらめっちゃうまいやんかぁ！！ダマしたなwwΣ(▼□▼メ)リ･ア･友(*^▽^*) (2017年3月14日 21時) (レス) id: f03cd03a26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nait | 作成日時：2017年3月9日 20時
