25話 泣き止むまで離さない ページ29
お風呂から上がって自分の部屋に戻ると、キヨが机の上に置いていた写真を手にとって眺めていた。
私とお父さんが一緒に写っている写真だ。
端が少し焦げている。
『...それ、私と私のお父さん。』
キヨは私に気づいて一瞬こっちを見たけど、すぐに視線を写真に戻した。
ky「コイツ、優しかったか?」
『うん、凄く優しかったよ。大好きだった。いや、今も、大好き...』
思い出していると、勝手に涙が溢れてきた。
『っ、あいたい、会いたいよ...お父さん、お母さん...!』
私が突然泣いたのに驚きもせず、キヨは優しく抱きしめてくれた。
『キヨ...?』
ky「大丈夫。Aはもう一人じゃない。俺が、俺達が、傍にいるから。」
『え...?』
“一人じゃない”、“傍にいるから”
私が、ずっと欲しかった言葉。
あの日からずっと求め続けてた言葉だ。
『そっか、私、もう一人じゃないんだね...』
ky「ああ、だから、もう泣くな。」
『うん...ありがと、キヨ...!』
私は精一杯の笑顔を見せた。
キヨは、私が泣き止むまでずっと離さないでいてくれた。
私を包んでくれたキヨの大きな手は、とても暖かかった。
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nait(プロフ) - 騙してないし、文才ないし〜...てかマジ厨二駄作ハズい〜... ところで、お気に入り登録してくれた天使は君かい？ (2017年3月15日 0時) (
レス) id: ec076a3ff1 (このIDを非表示/違反報告)
りむ(プロフ) - うほ―(・∀・)ｲｲ!!文才ないとか言いながらめっちゃうまいやんかぁ！！ダマしたなwwΣ(▼□▼メ)リ･ア･友(*^▽^*) (2017年3月14日 21時) (レス) id: f03cd03a26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nait | 作成日時：2017年3月9日 20時
