22話 もっと頼って ページ26
つわはす side
おれが仕事から帰って晩ごはんを作ろうと考えていると、玄関の方から扉の開く音がした。
『ただいま〜...』
Aちゃんの声だ。今日はいつものように帰りが遅くはない。
tu「おかえり、Aちゃん。今日は早かったね、よかった。」
『う、うん!』
Aちゃんは笑顔だけど、少し様子が変だ。
どうしたんだろう...
『あの、お願いがあるんだけど...』
tu「ん、なに?」
Aちゃんは足下にいる“なにか”を持ち上げてから言った。
『...この子、ここで飼ってもいいかな?』
...黒猫だ。ビーダマのように大きな目に、艶やかな毛並み。
おれは一目で、とても綺麗だと思った。
tu「...その子、どうしたの?」
『こ、公園に捨てられてて...!それで可哀想だなって思ったから...』
こんなに綺麗なのに捨てられたのか...
たしかに可哀想だ。
tu「そっか、いいよ!ここで飼おう。」
『ホントに...!?』
おれが了承すると、Aちゃんはたちまち笑顔になった。
やっぱりこの子には笑顔が一番似合う。
tu「じゃあ、まずは名前を決めないとね。何がいいかな」
おれが考える前に、Aちゃんは即答した。
『キヨ!』
tu「え?」
キ、キヨ...?
猫につける名前にしては珍しい気がするけど...
『キヨがいい!似合うでしょ?』
まあ、Aちゃんの好きなようにさせたかったし、べつにいいか。
tu「じゃあ、キヨにしようか。よろしくな、キヨ。」
おれが頭を撫でると、キヨは少し微笑んだ気がした。
いや、猫が微笑むなんて、滅多にないよな。
絶対気のせいだ。
tu「じゃあ、この子はAちゃんの部屋で飼おうか。」
『うん、連れていってくるね!』
Aちゃんは大事そうにキヨを抱き抱えたまま、部屋に入っていった。
...それにしても、Aちゃんがここに来てから、おれにお願いなんてしたことが無かった気がする。
それに、あんな笑顔も初めてみた。
tu「おれを頼ってくれたのかな...」
少しは心を開いてくれたのだと思うと、自然と笑みがこぼれた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
カニ
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキー実況者
ゾム
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「実況者」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nait(プロフ) - 騙してないし、文才ないし〜...てかマジ厨二駄作ハズい〜... ところで、お気に入り登録してくれた天使は君かい？ (2017年3月15日 0時) (
レス) id: ec076a3ff1 (このIDを非表示/違反報告)
りむ(プロフ) - うほ―(・∀・)ｲｲ!!文才ないとか言いながらめっちゃうまいやんかぁ！！ダマしたなwwΣ(▼□▼メ)リ･ア･友(*^▽^*) (2017年3月14日 21時) (レス) id: f03cd03a26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nait | 作成日時：2017年3月9日 20時
