砂糖多めで (ページ7)

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「へー笑、いつからそんな子になったんや？」
『え、？』
「いや俺が着てた服の匂い嗅いでたんやろ？そんなん、誘ってるようなもんやん」
『さ、誘ってる……！？』
「そうか〜Aは寂しかったら彼氏の服の匂いで寂しさを紛らわす子なんや。ええこと知ったな。」
『き、京極さん……？』

何やらよからぬ事を考えてる京極さん。
誘っ……てはない事を言いたかったが「俺に何されたかったん？」なんて言って私の話は聞いてくれず、しまいには両手で頭を撫でくりまわし、頬を掴んで唇を合わされる。

「顔、とろけてんで。」
『…今日は、甘やかして貰いたかったんで……』
「そうなんや、じゃドロッドロに甘やかさなアカンね」
『え、？いやそこまでじゃ…』
「でももっと、って顔してんで。正直になりぃな。」

貴方のせいだ、なんて言いたいが頭の中は京極さんのことでいっぱい。変に反抗するのもやめて素直に委ねてしまおう。

私が諦めたのを見抜いたのか、京極さんは一旦私から離れて「ん、おいで。」と腕を広げてくれた。

思いっきり飛び込む。

「うぉ…！ほんまに疲れてるやん。」
『…帰るの遅かったですね。』
「すまん、流石に今日は遅すぎたな。」
『はい、罰として朝まで甘やかしてください…』
「ええよ。Aこそ甘やかされすぎて胃もたれすんなよ？」
『望むところです…』
「んふふ、お疲れ様。A。」

彼の心地よい声、温もり、匂い、全てが私を包み込む。こんな贅沢はない。一生この時が続けばいいのに、なんて。

『京極さん、だいすきです……』
「俺も、愛してんで。おやすみ。」