朝日が昇る【SEVENTEEN+1】 (ページ34)

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SEVENTEENPROJECT#6 ページ34

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独特な匂いと、自分の視界に映すにはあまりにも汚い惨状。一体何度目だ。全てを水で流し、冷や汗をかいたまま個室を出る。

今日食べたもの、全て出した気がする。さすがに最後のは胃液だろう。あとは、アルコールを次の日に残さないように水を飲んで、それから、薬だけ飲んで寝ればどうにかなる。

鏡に映った自分の姿を確認し、誰もいないことをいいことに思いっきり服をあげてお腹を見た。

こんなんじゃダメだ、全然ダメだ。こんなんじゃデビューできない。もっと顔の肉やお腹の肉を落として、おしりはきゅっと、足はもっと細く......。

理想を語れば尽きない。うちがもっと可愛ければ、簡単にデビューできたはず。うちが女で、アンチがいて、ファンから認めて貰えないから、社長も皆を巻き込んでデビューを簡単にさせてくれないんだ。

お腹には何も残って居ないはずなのに、考えれば考えるほどまだ吐き出せると思いすぐに個室へと駆け込む。

夜中2時、珍しく今日は早く就寝できるはずの日だった。最後のミッションに向けてひと踏ん張りとみんなでご飯を食べに行き、アルコールも少しだけ飲んだ。さすがに、他の子達はもう寝ている。一人部屋とはいえトイレは共同。何度もドアを開けたり閉めたり、ほんとに夜中にごめんね。なんて、心の中で謝りつつも、トイレに顔を埋めるしか出来なかった。

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