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MG｢......ヌナがリーダーだったら、もしかしたら1位だったかも。｣
『そーかもね、』
MG｢そこは否定してよ。｣
『うちだったら多分練習したものを歌いきって踊りきってた。』
MG｢うん、｣
改めて審査員達の言葉を思い出す。練習したものを発揮出来ていないと烙印を押されたあの瞬間、リーダーとして情けなかった。感情を抑えるように、ヌナの着ていた黄色いジャケットを強く握りしめる。
あーだめだ。化粧がつくと怒られたばかりなのに、次は服がしわになると怒られる。でも、俺の心はグルグルと激しい感情が抑えきれなかった。
『でも、うちがリーダーだったら絶対楽しくなかったよ。ひとりで突っ走るし、1週間のメンバーの同行なんて気にしてなかったと思う。時間通りに練習出来てそれなりに会話できていればいいかなあって。』
ヌナは背中を叩くのをやめ、俺の方を押し抱きつくのを辞めさせ顔を見るように正面から見つめる。なにかに満足したのか数秒見つめた後、今度はヌナから俺へと抱きつき返した。
『ミンギュがリーダーでよかった。練習も楽しかったし、本番もアイドルみたいにいっぱいペンサ出来て良かった。今日色々言われたけど、うち的には楽しかったから満足。』
MG｢でも、ヌナの気持ち考えられなかった...かも......、｣
『あー、アンチ？そんなの気にしないよ。うちはやっとうちの事好きって言ってくれるファンに会えたんだからさ。ミンギュは楽しくなかった？』
MG｢......楽しかった、｣
『ぢゃー、良くね？それで、デビューする前なんだからさ、課題見つかって良かったぢゃん。楽しもうよ、今をさ。』
ヌナは前髪で隠れたおでこを俺に押し当て、その後満面の笑みで下から俺の顔を覗いた。
『後で自撮りしよ。最高にうちらかっこいいからさ、』
MG｢うん、する！｣
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作者名：もく�� | 作成日時：2023年3月13日 22時
