朝日が昇る【SEVENTEEN+1】 (ページ27)

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閑話ページ27

JH side

DN｢あれ、今日ヌナはどこにいるの？部屋に行っても、ものけのからだったんだけど、｣

SG｢聞いてなかったの？ヌナ昨日の夜に日本に向かうって帰ったよ！｣

DN｢あれ、昨日だっけ.....、｣

やらかしたと顔をしているチャニを呼び、どうしたのかを尋ねる。すると手に持っていた薄ピンクの封筒を俺に見せてきた。

DN｢ヌナが、日本語で書いてある手紙だけは直ぐに見たいって言うから、｣

JH｢ふーん？｣

DN｢手紙読んでる時、よく自慢してくるのに珍しくこの人からの手紙は1人で読むんだよ。｣

SG｢家族からなんじゃない？｣

DN｢そーかなー？｣

JH｢とりあえず、Aの机の上に置いといてよ、｣

あいつの部屋はお前しか入れないんだから、といえばチャニは鼻息を鳴らし気前よく部屋へ向かった。上手く弟を使った俺の事が気に食わなかったのか、スングァンは肩を竦め持っていたクイックルワイパーを滑らせ別の部屋へと行く。

さて、俺もそろそろかな。時計を見れば既に昼を回っており、約束の時間まであと20分だった。

JH｢スンチョラー、入るよー。｣

SC｢ああ、よ！｣

JS｢ジョンハンが最後。｣

JH｢なに、もうスタンバってたの？｣

すると彼らは顔を見合せ苦笑いをする。それもそうか、あんな写真見せられたら今日のだって気が気じゃないか。

実は俺たちは15分後、日本の成人式を終えたAとビデオ通話することになっている。ただ浮かれた子供のように今か今かと待っている訳では無い。彼女の前撮りを見て今日のことが気が気じゃなくて待っているのだ。

ジョシュアがグループチャットにAが載せた写真をもう一度見る。

JH ｢やっぱり、これはすげえーよな。｣

SC｢おれは結構日本のギャルを舐めてた。｣

そこに映し出されたのは普段のあいつのショートヘア姿ではなかった。長く巻かれた髪を赤や白の花で飾り、上にボリュームを付けている。顔は普段の何倍も迫力があるいわゆるギャルメイクで、目元のくろさを際立たせていた。爪は派手に彩られ人でも殺すのかという鋭さを保っている。極めつけには着物であっただろう服が胸元をしっかりはだけさせ、ジャパニーズ奥ゆかしさをどこへ捨てたのかと全面に出す格好が俺たちの日本の女性像を壊していった。