朝日が昇る【SEVENTEEN+1】 (ページ25)

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SEVENTEENPROJECT#4 ページ25

リーダーエスクプスと服飾担当のトユンは、深刻そうな顔をし、机の上に拡がった衣装を眺める。なんとここまできて、SEVENTEENはまさかの衣装不足に脅かされていたのだ。

SC｢いつも似たような服になっちゃうよな、｣

『正直味気はないよね。』

SC｢メイクだけでも少し変えて、やれないかな？｣

『普段メイク濃いわけでもないから......。』

SC｢そーだよなぁ。｣

『AFTERSCHOOLだから、やっぱりダブルボタンは取り入れたいから、ジャケットのボタンを金色に変えて、袖にもつけてさ、』

SC｢おお、｣

『マイケルの曲も踊れるように、レザージャケットは取り外し可能にして、今回は袖無でベストっぽく整えなおして、』

SC｢いいんじゃないか？｣

『シャツは学生服のシャツでいいならミンギュとかに借りて......、』

SC｢問題は、Aの分じゃないか？｣

『私の衣装が足りないよね......、』

頭を悩ませる2人。残り1週間もないこの状況でどう出るのか、この不測の事態に立ち向かう姿もミッションでは見られている。

『......きめた、作るよ。』

SC｢？！｣

『今事務所にある先輩たちの服も借りて作る。』

SC｢出来るのか？｣

『私はできる！』

SC｢お前の出来るは、本当にできそうな気がするよ。｣

固く握手をかわし、すぐさま移動するトユン。

Q.女であることで不都合なことは無いか？

『いっぱいありますよ。そもそも重いのは運べないし思ったより体力ないし、ダンスのフォーメーションひとつでホシを悩ませちゃったりもしますし......、』

Q.辞めたくならない？

『意地悪ですね。辞められる機会は何度だってありました。まだデビューしてないし。でも私はいまのみんなとデビューしたいんです。なんだったら、お前だけデビュー無しって言われても衣装担当として意地でもみんなについて行くつもり笑』

そして迎えた本番当日の朝。

出発前にそれぞれが衣装に身を包み、メイクさんたちによって鮮やかに彩られていく。注目すべきは一人ひとりがきている衣装。やはり先日見た衣装とは違いボタンや袖が綺麗に変化している。

SG｢トユンが夜なべしてくれてました。｣

JS｢金色のボタンがいい感じです！｣

もちろん本日のトユンの衣装もメンバー全員の雰囲気と合うようにシックでいてパンクがあるような仕立てになっている。

『今日のみんな私を含めてかっこいいですよね、本番でもそう思われたいです！』

そういい、舞台が発表されるバスへと乗り込んだ。