妻の特権 ページ39
『…実は、主演で映画に出ないかって話を貰ったんだ。』
『映画!? おめでとう(o^^o)』
喜ぶ(人1)とは対照的に、顔を曇らせる(人3)。
『その映画の舞台は、パリで…
話を受けたら3ヶ月近く、向こうに行かなくちゃ行けなくなるんだ…。』
『もし話を受けたら、いつからパリへ?』
『来月の頭から…。
まだ話を受けた訳じゃ…』
『(人4)!!』
『!?』
(人1)は(人3)を一喝した。
『貴方は1人の(人2)(人3)だけれど、
芸能人の(人2)(人3)でもあるの!!
そんな顔しないで、行ってきて?』
『(人1)…。』
『大丈夫!
私が(人4)と付き合う時に、強くなるって決めた事…知ってるでしょ?
忘れちゃった?(^ω^)』
『忘れた訳ないだろ?
でも…』
『それに、(人4)を支える事が出来るのは、妻である私の特権よ?
翔と愛華の事は、任せて?(*^^*)』
笑顔で話す(人1)を、(人3)は抱き寄せた。
『ありがとうっ…』
♦♦♦
4人は空港へ来ていた。
『忘れものはない?』
『大丈夫^ ^』
(人3)は、ベビーカーの中で眠る愛華を、愛おしむように見つめた。
すると…
『パパ…(;_;)』
涙を浮かべる翔を、(人3)は抱き上げた。
『ずっと会えない訳じゃないよ?
少しの間だけ。』
『…あいっ。』
『翔は男の子だ。
パパが帰ってくるまで、ママと愛華の事。
守ってくれるか?』
『…あいっ!
しょーちゃん、まもりゅよ(;_;)』
優しく翔の頭を撫でる。
翔を降ろすと、(人1)と向き合った。
『(人1)。
無茶はしないって約束して?』
『うん。』
『何かあったら、絶対に連絡して?』
『うん。』
『毎日連絡は入れるから。必ず。』
『うん。』
3ヶ月も1人で子供を育て、守らなければならない。
分かってはいるが、やはり不安は拭いきれない。
けれど、
弱い所を見せてしまったら、(人3)は必ずこの話を断ってしまう。
そう分かっているからこそ、笑顔で送り出した。
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まりん(プロフ) - 探したら違うところにありました!シリーズとしては別のものみたいになってしまっていますが最初から読んでみますね!!本当にすみませんでした! (2016年6月4日 21時) (レス) id: eec627beff (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 最初から読みたいのですが…。part4からしか無いのですが、もう読めないのですか?封印状態やめてください。お願いします〜 (2016年6月4日 21時) (レス) id: eec627beff (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 梨央さん、コメントありがとうございます!これは、私の処女作品なんですが、そこまでお褒め頂いて、凄く嬉しいです(*^^*)今書いている作品が落ち着き次第、投稿出来たらと思います^ ^ (2015年11月30日 16時) (レス) id: a92accdbf2 (このIDを非表示/違反報告)
梨央 - すっごく素敵な話で2時間くらい夢中で一気に読んでしまいました( ´ ▽ ` )ノ続き楽しみにしてます!!!!! (2015年11月29日 3時) (レス) id: 035926c0f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美月 | 作成日時:2015年10月28日 22時