大切な日（前編） ページ7
（人4）がリビングへ入ると、ソファーで眠る彼女がいた。
慌てて駆け寄ると、泣き腫らしたせいか、目元は腫れており、頬には涙が伝った跡があった。
『ごめんね…不安にさせて…』
（人2）の頭を優しく撫でると、おでこにそっと…
キスをした。
『琴姉…
俺が大事にしたいって思ってるのは（人2）ちゃんだけだよ。』
『だったら、（人2）ちゃんが話した…
さっきの出来事はなんなわけ！？
ちゃんと説明しなさいよ！！』
『わかってるよ。
でも、まずは（人2）ちゃんと話すのが先だから。』
（人4）は眠っている（人2）の膝裏に腕を入れ、抱き上げた。
『とりあえず、俺の部屋に寝かせるから。
（人2）ちゃんが起きたら、ちゃんと話す。
琴姉に事情を話すのはその後。
それまでは、絶対に部屋には来ないで。』
（人4）は自室へと歩き出した。
ー自室にてー
（人2）をそっとベットへ横たえると、（人2）の顔が見える位置へと移動し、床へ座る。
『こんなに泣き腫らして…』
（人4）は呟くと、（人2）の頬をなぞった。
『んっ…』
（人2）は目をうっすら開け、辺りを見回す。
『（人2）ちゃん…』
反射的に、呼ばれた方へと顔を向ける（人2）。
『！！』
（人2）は目を見開き、ベットから飛び起きた。
『（人2）ちゃん、待って！』
『嫌！！（人4）くんの顔なんか見たくない！！』
（人4）は（人2）の腕を掴んだ。
『（人2）ちゃん、俺の話を聞いて』
『嫌だって言ってるでしょ！！離して！！』
尚も抵抗する（人2）。
ドンッ…
（人4）は無理やり（人2）を引っ張ると、壁に押し付けた。
『痛ッ…』
『（人2）！俺の話を最後まで聞け！！』
ビクッ…
怒りをたたえた声色に、体を震わせる。
『（人2）に電話をかけた後、トラブルが起きて収録が中止になったんだ。
俺は確かに、ジュエリーショップへ行ったよ。』
『やっぱり。女性の人と行ったでしょ！！
私、見たんだから！！
（人4）くんが女性と入って行く所！！』
目を鋭くさせ、睨みながら怒鳴る（人2）。
『うん。でもあの女性は（人2）が考えてるような関係は一切ないよ。』
『そんなこと、信じられない！！
結局（人4）くんは、私のことなんて何とも…』
『はぁ…』
（人4）は溜息をつくと、机の引き出しから、1通の封筒を取り出し、（人2）へ渡す。
『この封筒…』
それは（人2）が初めて（人4）へ手紙を書いた桜柄の封筒だった。
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ちょこミント(プロフ) - いえいえ！楽しみにしてます^ ^ (2015年10月14日 23時) (
レス) id: 0b999e4838 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - すみません（ ｉ _ ｉ ）訂正致しました。ご指摘、ありがとうございました(＞人＜;) (2015年10月13日 23時) (レス) id: a92accdbf2 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこミント(プロフ) - 浮気前編の最後から名前ごっちゃになってますよー！ (2015年10月13日 10時) (レス) id: 0b999e4838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2015年10月12日 19時
