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僕はその反応に少しだけ違和感を感じたが、構わず話を続けた。
「でも僕には、帰らなきゃいけない場所があるんだ。」
「…僕がいるべき場所はここじゃないんだ」
「いつまでも、夢を見ているわけにはいかない」
そう、僕には帰るべき世界がある。
やらなきゃいけないことがある。
「……」
ヒトツメさんはしばらくの間、無言で僕の目を見つめていた。
しかし、しばらくすると小さく息をついた。
「ソウデスカ」
その一言からは何も感じ取ることができない。
僕はヒトツメさんに一歩近づいて口を開く。
「だから―――」
「ワタシノ考エガ甘カッタヨウデスネ」
「アナタヲ生カシテオクベキデハナカッタ」
「……え？」
僕はヒトツメさんの言葉に耳を疑った。
(何を言ってるんだ……？)
生かしておくべきではなかった
その言葉は今までのヒトツメさんからは想像もつかないようなものだった。
僕を守ろうとしてくれたヒトツメさんは…？
あれは嘘だったの？
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作者名：あまちゃん | 作成日時：2023年12月6日 7時
