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俺は目の前にいる刑事を精一杯睨んだ。




「うちの若頭に手を出そうとしたんですから、当然の報いですよ」




(……は?)




俺は意味がわからなかった。




うちの若頭?




身に覚えがない。




俺は今日そんなことをしただろうか。




したことと言えば、ユウを囲ってたいじめっ子を追っ払っただけで…。




意識が朦朧としている中、俺は必死に思考を巡らせた。




そんな俺にとどめをさすかのように刑事が言った。




「さようなら、そして、おやすみなさい」




(おい待て、俺、まだ…)




ユウとちゃんと話が出来ていない…!




その瞬間、俺は目の前が真っ暗になり、何も分からなくなった。









「…おい、もう少しゆっくり運べ」




「だって早くしないとバレちまうっすよ!」




「安心しろ、こんな夜遅くに山奥まで来るようなやつはいない。」




「…そ、そうっすね……すんません」




満月が夜を照らす中、二人の男は山の中を歩いていた。

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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年12月6日 7時

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